諦めたわけじゃない。 ページ49
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乾 side
別に友達やめる訳でもないがために、
高級店の個室、
なぜ俺は、ココとAと居るんだ。
Aと飯の約束はしたが、
ココが来ることは知らなかった。
素直に思う、嬉しい。
わりと嬉しい、ココだ、リアルココだ。
｢聞いてよ乾くん、九井くんってね！
なーーんも変わらないの！！｣
乾｢ココは仕事人間だからな。｣
九井｢仕事人間じゃねぇよ、
そういやバイクはどうなった？｣
乾｢あぁ、届いた、別に良かったんだぞ。｣
九井｢気にすんな、隣のバカのせいだから。｣
なんて、Aをちらっと見たのなら、
目を逸らされた。
気にしてんだな、一応。
ご飯粒が口端についてるのを教えようと、
指さしても、取れてなかった。
だから、身を乗り出して、
取ろうとする前に、
ココが口で取ってた。
｢い、乾くん居ますけど！！｣
九井｢いい加減キス慣れろ。｣
｢むり、｣
なんて、御手洗！！って言ってから、
個室から出ていったAの背中を見てから、
ココに視線をうつす。
普通にご飯を食べてるのを見つめながら、
俺もお前も大人になったな、ってそんな話より、
それよりの話。
乾｢Aを傷つけたり、
泣かせたら奪い取るからな、｣
九井｢っは、傷つけたのはイヌピーだろ。｣
乾｢否定はしない、だけど。
諦めるつもりもない、俺に泣きついてきたら、
乗り込んでかっさらってやる。｣
九井｢殺されるぞ、イヌピーならやりそうでこえぇ。｣
なんて、ケラケラと笑うから、
あぁ、なんというか、
昔に戻った感じ。
｢ただいまー、何の話ーー？？｣
って戻ってきたAの手を引いて、
頬に唇を押し付けたのなら、
目を見開かれて、
わかりやすく赤く染る頬を見つめる。
九井｢お前でも殺すぞ、イヌピー。｣
乾｢泣かされたら俺の元に来いよ、
もう二度と泣かせねぇから。｣
九井｢Aも俺以外にされて、
照れんな、スクラップにすんぞ！！｣
｢不可抗力！！不可抗力だってば！！！！｣
なんて、個室で騒いで、
ふとした錯覚だった。
Aは制服を着てて、
俺とココは特服を着てて、
それで追いかけられてる様子が、
思い出してしまう。
戻れたら、いいのに。
そんでやり直せるなら、最初からやり直したい。
Aと出会った時から、
やり直せるなら、今度は俺が幸せにしたいな。
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サリー(プロフ) - ココくんが更に好きになりました！！神作品ありがとうございました！！ (2月19日 15時) (
レス) @page50 id: 197d152f6c (このIDを非表示/違反報告)
愚民 - これ以上のものは読んだ事がないってくらい素敵な作品でした。ありがとうございました。本当に心臓が押しつぶされそうになって見るのやめたくなった時もあったし、面白すぎてニヤニヤしてた時もありました。本当に最高です。これからも陰ながらずっと応援してます。 (2022年7月20日 14時) (レス) @page50 id: 59cc64d62b (このIDを非表示/違反報告)
ユウナ(プロフ) - 完結おめでとうございます！！神作品読めてホントによかったです！！次の新作も読みたいと思っちゃいましたwwwできればパスワード教えていただけたら嬉しいです！ (2021年11月4日 21時) (レス) id: cefe0dde1a (このIDを非表示/違反報告)
み - もぉ〜ココくんの事一層好きになりました泣ギャグ線高くてこんなに感動する作品初めて出会いました！私の好みドンピシャです♡素敵な作品ありがとうございました。評価1回しか押せないの悲しいくらいです笑 (2021年11月1日 23時) (レス) @page50 id: f6714e7803 (このIDを非表示/違反報告)
ただのオタク。(プロフ) - 無茶苦茶キュンキュンしました！ (2021年9月8日 13時) (レス) id: b6073e05a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ことり
| 作成日時：2021年8月31日 16時
