九井くんが弁償してくれるよ。 ページ41
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スピード出しすぎてるな、これ。
間違えればこれ、私死ぬやつだな。
なんて、思いながら、
ブォン！！とバイクを走らせていた。
てかこれ、ブレーキどうやるの？
わからなくて、そのまんま、
曲がった瞬間に、
バイクから身が投げ出されては、
バイクが壊れた音がした。
皆の視線がこっち向いていて、
ひなちゃんもいたから、
わーい！！ってしてた。
｢ごめん、乾くん！！バイク壊れた！！｣
乾｢…………………は？｣
｢でも大丈夫！！九井くんがお金払うから！｣
九井｢お前なぁ、……………つか、
なんできた、関係ないだろお前には。｣
目を逸らして、見てくれないから、
なんだかムカついて、
少し怪我してるけど、ずんずんっと歩いた。
ムカつく、何それ。
｢ご主人様が迎えに来たんだよ？
少しは感謝してよね、……………一くん。｣
にんまり、と笑ったのなら、
目を見開いて、アホって言われた。
彼らしくて、思わず笑うんだ。
あぁ、変わってない、なら良し！
九井｢帰れ、女が来るとこじゃない。｣
｢帰らない。｣
九井｢帰れよ。｣
｢やだ、｣
九井｢なんでっっ、なんで来たんだよ、
喧嘩なんて出来ないくせに、弱いくせに、
すぐビービー泣いて、やだやだって子供みたいに、
我儘ばっかで、けろっとして、笑って。
お前は、………………Aは、
普通なんだから、
巻き込みたくないってのが、
なんで分かんねぇの。｣
胸ぐらをつかまれて、
真っ直ぐと九井くんの瞳に私がうつる。
私を見てくれてる、その幸福感で、
あぁ、やっぱりそうだ、そうなんだ。
私は、ずっと前から、九井くんのこと。
｢守るって言ったじゃん。｣
九井｢は？｣
｢九井くんのこと、守ってあげるって言った。
養ってくれるとも言った。｣
突き放されたくない、
ずっと隣にいたい、ずっと。
おばあちゃんになっても、変わらないでいて欲しい。
｢キスで九井くんを買ったのは私だよ。
私がご主人様でしょ、離れないでよ。｣
ぽろぽろと、濡れる頬の理由は、明確で。
目を見開かれて、胸ぐらを掴まれる力が、
弱まったから、手首を掴んだ。
私は、君が思ってるより、弱くなんてない。
でも、強くなんてない。
だから、だからさ、九井くん。
約束したでしょ、この前。
言ってくれたでしょ。
なら、私の全部叶えてよ。
私の人生事巻き込んでみせろよ。→←バイクの乗り方知らないんだよね。
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サリー(プロフ) - ココくんが更に好きになりました！！神作品ありがとうございました！！ (2月19日 15時) (
レス) @page50 id: 197d152f6c (このIDを非表示/違反報告)
愚民 - これ以上のものは読んだ事がないってくらい素敵な作品でした。ありがとうございました。本当に心臓が押しつぶされそうになって見るのやめたくなった時もあったし、面白すぎてニヤニヤしてた時もありました。本当に最高です。これからも陰ながらずっと応援してます。 (2022年7月20日 14時) (レス) @page50 id: 59cc64d62b (このIDを非表示/違反報告)
ユウナ(プロフ) - 完結おめでとうございます！！神作品読めてホントによかったです！！次の新作も読みたいと思っちゃいましたwwwできればパスワード教えていただけたら嬉しいです！ (2021年11月4日 21時) (レス) id: cefe0dde1a (このIDを非表示/違反報告)
み - もぉ〜ココくんの事一層好きになりました泣ギャグ線高くてこんなに感動する作品初めて出会いました！私の好みドンピシャです♡素敵な作品ありがとうございました。評価1回しか押せないの悲しいくらいです笑 (2021年11月1日 23時) (レス) @page50 id: f6714e7803 (このIDを非表示/違反報告)
ただのオタク。(プロフ) - 無茶苦茶キュンキュンしました！ (2021年9月8日 13時) (レス) id: b6073e05a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ことり
| 作成日時：2021年8月31日 16時
