バイクの乗り方知らないんだよね。 ページ40
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乾くんって、少し抜けてると思う。
普通、喧嘩します抗争します!の時に、
その場所に私を呼ぶ意味とか。
いやまぁ、わかってますよ。
でもね、乾くん。
私って、とっても怖がりなんですねぇ。
九井くんと乾くんがいるから大丈夫!
ってしてたけど、そんな事ないんです。
ちびりそう。
それで、乾くん。
私の家の前にバイクを置いていかないで、
お母さんに泣かれたんだけど。
でもね、お母さん。
私、迎えにいかなきゃいけないの。
「お母さん、将来はお金持ちになれるよ!!」
母「ぞん"な"の"も"どめ"でな"い"っっ、」
私の泣き方はお母さん似らしい。
それでも、背中を押してくれる、
そんな人が私のお母さんで良かった。
約束の時間まで時間があるので、
お兄ちゃんとお父さんに乗り方教えて貰った。
兄「いいか、ここを握ったらな、」
「ここ?」
兄「違うバカ、本当にAは馬鹿だな、
ここだここ、ここを握ればな。」
「ココ、」
兄「は?」
「今度から、ココくんって呼ぼうかな。」
父「嫁に行くのは許さん。」
バイクの練習中に、
ここ、って言われるから、乾くんの呼び方の、
ココが、出てきた。
うへうへしてたら、お父さんに泣かれた。
父「本当に行くの?警察に任せない?」
「ちゃんと伝えるって決めたの、
たとえ何番目でも言い、お金の次でもいい。
私の人生ぜーーんぶあげるんだ!!」
悲しそうな顔をされた、
ダメな人生だらけで、許されないことばかり、
そんな事だらけだった。
それを叱って、繋ぎ止めてくれたのは、
いつだって彼だった。
約束したもん、だって。
「九井くんのことは、私が守るの。
だって私の、
………照れくさいけど、ヒーローだから。」
そんな簡単で、なってない理由だった。
気づけば約束の時間寄りすぎていて、
慌ててヘルメット被って、バイクを動かす。
無免許運転とか、怖いなぁ。
でもね、待っててね、九井くん乾くん。
今度は、3人で、
ううん、イザナくんたち連れて、
たこ焼きパーティーしよっか。
お代はもちろん全部、
九井くん持ちで。
やっぱ嘘、ご主人様の私が出してあげる。
私猫舌だから、フーフーしてね。
君に触れたいと思った、
声を聞きたいと思った。
愛おしいと感じた、そんな話をしよう。
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サリー(プロフ) - ココくんが更に好きになりました!!神作品ありがとうございました!! (2月19日 15時) (レス) @page50 id: 197d152f6c (このIDを非表示/違反報告)
愚民 - これ以上のものは読んだ事がないってくらい素敵な作品でした。ありがとうございました。本当に心臓が押しつぶされそうになって見るのやめたくなった時もあったし、面白すぎてニヤニヤしてた時もありました。本当に最高です。これからも陰ながらずっと応援してます。 (2022年7月20日 14時) (レス) @page50 id: 59cc64d62b (このIDを非表示/違反報告)
ユウナ(プロフ) - 完結おめでとうございます!!神作品読めてホントによかったです!!次の新作も読みたいと思っちゃいましたwwwできればパスワード教えていただけたら嬉しいです! (2021年11月4日 21時) (レス) id: cefe0dde1a (このIDを非表示/違反報告)
み - もぉ〜ココくんの事一層好きになりました泣ギャグ線高くてこんなに感動する作品初めて出会いました!私の好みドンピシャです♡素敵な作品ありがとうございました。評価1回しか押せないの悲しいくらいです笑 (2021年11月1日 23時) (レス) @page50 id: f6714e7803 (このIDを非表示/違反報告)
ただのオタク。(プロフ) - 無茶苦茶キュンキュンしました! (2021年9月8日 13時) (レス) id: b6073e05a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ことり | 作成日時:2021年8月31日 16時