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ぱんっ。 ページ23

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「勢揃い、」

風楽「最近はほら、ニュース見てない?女子大学生が誘拐されるってやつ。」

「前の奏斗くんたちじゃん。」

セラフ「否定出来ないのが悲しいねぇ。」

四季凪「同意を貰えと私は言っただろ。」

「いつもは、奏斗くんのとこのファミリーさんたちなのに、今日はお友達さんたち。」

風楽「ちょっとね〜別件が立て込んでてさ。」

「別に何も言ってないじゃん。」





カフェから出ると、いつも奏斗くんのファミリーさんが、車で待機してるけど、今日は違うらしい。それを感じつつも、この前というのか、2ヶ月ぐらい前に私を拉致った愉快なお仲間さんたちである。別件で立て込んでる、という話を聞きながらも、やはりマフィアも忙しいんだな、という気持ちだ。セラフさんと四季凪さんは遠い目をしつつも、やはり女子大学生連続誘拐事件のことを気にしているのだろう。多分、私の事とか心配してそう。それを感じつつも、親からの連絡もあった。最近そっちは物騒だ、て話をされて、たまには帰ってきなさい、というついで感。帰ってきて欲しいんだろうな、と思うが、やはりなんだかどうにも顔を合わせづらい。大学をこっちにする、という時に、お金関係で揉めたのでね。




車のドアを開かれていて、乗る前にダラダラとそんな話をする。車の中から渡会さんが「今度は俺らとゲームする約束だからな!!奏斗!」て言っているのを聞いて、奏斗くんって愛されてるなぁ、と思った。それなのに、たまに星空を見上げる瞳はどうにも寂しさに塗れている気がした。なんだか、抱きしめてほしそうな子供のようにも思えて。そんなのを感じ取りながら、夜がくる。ポツポツと街灯が明かりを灯し始めていた時だった。ゆったりとしたような空間がそこに流れていたからこそ、何も壊れないと私たちは疑わずにいたの。これが、普通なんだって。当たり前なんだって。私の前に経ちながら、ドアの上部分に手をかけたままの奏斗くん。それこら、それから。





───────── パンッ。





甲高いような音が、やけに耳を痛めるような音が、貫く。
ほんの少しだけ、ぴしゃっと私の頬を汚した。





「え、」

四季凪「奏斗!!」

セラフ「っ、俺行くから凪ちゃん、ひば!奏斗と、この子のこと、」

風楽「待って、セラ。" 俺 " も行く、けどちょっとだけ、待って。」

渡会「奏斗、撃たれたろ、行かんでも、」





心臓が、止まった気がした。

「またね、」→←だって私たち、人間ですから。



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そらの(プロフ) - すごく好きな作品です!更新頑張ってください! (2月12日 1時) (レス) @page28 id: 17ad6f88d5 (このIDを非表示/違反報告)
miyaana(プロフ) - パスワード解除ありがとうございます!ずっと待ってました!!! (2月8日 0時) (レス) id: dd83a370ce (このIDを非表示/違反報告)
さくらなぎ。(プロフ) - この作品めっちゃ好きです…kntくん供給少ないので助かりました…これからもずっと応援してます…!! (11月11日 23時) (レス) @page10 id: 2b648593bc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ことり | 作成日時:2023年11月11日 21時

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