親に迷惑さえかけなきゃなんでもいいよ。 ページ16
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風楽｢同い年なんだし、奏斗って呼んでよ。｣
｢それも、調べたヤツですよね。｣
風楽｢まぁ、そうね。タメ口でいいし、ね？｣
｢うぇ、……………奏斗くん？｣
風楽｢んぇえ、めちゃくちゃきゅんってしちゃった。｣
｢やめてください、ときめくの。｣
風楽｢可愛かったから、つい。Aちゃんこれも食べな。｣
｢うぇえ、私少食だからそんな食べれないんだってばぁ。｣
なんで私は今、風楽さんこと、奏斗くんといるのか、という問いかけに、分からないと答えることだろう。あの日のことをお礼したいという気持ち伝わるほどに、何度も何度もご飯やカフェに誘われる。
風楽の苗字が、たとえマフィア関連じゃなくても、カフェの経営だとかが関係していることだって私は分かっているから。前に連れてかれた新しいカフェも、このお店も、全部風楽が経営しているものだって、知らないわけじゃない。ぷらぷらと足を揺らしながら、差し出されたケーキやスイーツを食べる。頼んでいたカフェラテは少甘さが控えめで、ほんの少しの苦味を帯びていた。奏斗くん、て呼べば当人は嬉しそうな顔をするし、なんなんだ、とする。好奇心で私に関わっていることも分かっているが、また別の感情色を帯びていたと思う。
｢奏斗くんって、甘いもの好きなの？｣
風楽｢まぁまぁそれなりに。スタバとか行くし、プチシューとかも食べるよ。アイスとかもね、｣
｢じゃあこれ、全部奏斗くんがオーナー？｣
風楽｢いや、父親だよ。｣
｢ふーん。優しいお父さんだね、｣
風楽｢………うん、優しいよ。優しいけど、でも、マフィアではあるから。ファミリーも優しい人ばっかだけど、継がないと全部無くなっちゃうんだよね。｣
｢継ぎたくないの？｣
風楽｢マフィアを継ぐってことは、陰で生きることを選ぶってこと。お天道様の下に、出れなくなるってこと。それが、嫌だなぁって思うだけだよ。｣
こんな白昼堂々出かけてるくせに、何を言っているんだろう、この人は。
｢可愛いなぁ、て思っただけ。｣→←どうかヨダレを垂らしながら寝てませんように。
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そらの(プロフ) - すごく好きな作品です！更新頑張ってください！ (2月12日 1時) (
レス) @page28 id: 17ad6f88d5 (このIDを非表示/違反報告)
miyaana(プロフ) - パスワード解除ありがとうございます！ずっと待ってました！！！ (2月8日 0時) (レス) id: dd83a370ce (このIDを非表示/違反報告)
さくらなぎ。(プロフ) - この作品めっちゃ好きです…kntくん供給少ないので助かりました…これからもずっと応援してます…！！ (11月11日 23時) (レス) @page10 id: 2b648593bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ことり
| 作成日時：2023年11月11日 21時
