拝啓、愛しの日本人。[ 終 ]

もう一度会いたいです。 ページ45

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仕事の打ち合わせをしながら、
ぼんやりと考えたけれど、




いきなりそれはまずいのではないか、なんて思った。






だけど、この心のままに動くしかないんだろうな、

って思っては、
それからは早かったかもしれない。





JM[ もう一度会えませんか。]








そうやって震える手で、
送ったメールはあなたに届きますか。





ばくばく、と煩い鼓動に、苦しくなってしまう。


これで返信来なかったらどうしよう、
とか思いながら、



打ち合わせの内容を頭に入れていく。








鳴り響いてほしいメールの通知音は、
何時間経っても聞こえてこない。


少しばかり、心臓が動いてないと感じてしまう。







そんなことは、ないのだけれど。






打ち合わせが終わってから、
ホテルに帰ったのは、19時をすぎていた。


ベッドに体を沈めては、






ため息をこぼしてしまう。

嫌われてしまったのではないか？
そうやって考えていた、19時過ぎ。







鳴り響いた通知音に、心臓が痛くなる。




バタバタと急ぎながら、
覗き込んだそこには、


彼女からのメールで。








[ 勿論です。]









痛かった、何処がって、
多分、………………多分、どこか。




それで、ちょっと、苦しい。






だけどこの苦しみさえも、
愛おしいだなんて、



本当に僕はどうかしてる。








のかも、しれない？




[ 明日でも大丈夫ですか？ ]





JM[ 大丈夫です。何時ぐらいから空いてますか？]



[ 18時以降で良ければ！]





その言葉に思わず笑みがこぼれてしまっては、
明日を楽しみになってしまう。





もう一度、









せめてもう一度、あなたに会えるのなら、
僕はあなたに伝えたいことしかない。



だから、それを伝えるために、

僕は産まれてきたのかもしれない。







それは大袈裟だし、
きっと彼女は笑いながら、冗談って言いそうだけど。


高鳴る鼓動、







触れた手の温もり。
それが全部、苦しくて、




愛おしくて。









あぁ、好きだなぁ。









僕、Aさんのことが好きだ、
って確信したのなら最後。





どんどん、落ちていくみたいに。

JM｢明日、何着ていこう。｣








会うだけなのに、
それだけなのに、そうやって、


期待して、高まって、







辛くなるのは僕の心。











あぁ、どうしよう、
全部の感情が愛おしい、って思っちゃう。



単純かよ、僕。

花いちもんめ、あの人が欲しい。→←気づいた時には致死量。

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