やい、日本人、俺はさ。 ページ15
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TH side
あのね、親友。
俺にとってのお前は、特別。
キラキラ輝いたソウルで出会った。
餃子で喧嘩して、
いつまでも隣にいた。
ねぇ、ジミナ。
TH｢そんなに、気になる相手なの？｣
JM｢Aさんのこと？
んーー、そうだね。顔も声も知らないのに、
どうにも、なんでか、………気になるよね。｣
きっとその人は、
ジミナのこと、知らないよ。
俺たちのこと、知らないよ。
なぁに、小説とか漫画みたいなさ。
アイドルだからとかじゃなくて、
みたいなやつなの？
そんなの、面白くなんてない。
A、Aさん。
別に俺、日本大好きだし、
日本人だって大好きだよ。
アミもいるもん。
でもね、
俺たちのこと知らない人がいても、
おかしくなんてない。
だからこそ、
だからこそさ。
顔も声も知らない日本人、
お前は、ジミナのこと幸せにできるの？
任せてなんか、やらない。
だって、君はさ。
俺からしたら、俺から。
ジミナを奪いそうで、
怖いんだもん。
TH｢ねぇ、ジミナ。｣
JM｢なぁに、テヒョンア。｣
手紙を書いてる親友を見つめた。
最近、そればっか。
俺は、気に入らない。
やい、日本人、
俺、大好きだけど、
あなただけは、好きじゃないかも。
うそ、
すきかもね。
それも嘘かも。
それでもいいじゃんか。
あのね、ジミナ。
俺、知ってること、沢山あるよ。
そのぶん、知らないことも沢山ある。
だから、世界って、面白いと思わない？
ねぇ、親友。
TH｢どこにも行かないでね、ジミナ。｣
JM｢ほんと、いきなりだよね、テヒョンアは。
どこにも行かないよ、僕は。｣
確かな約束って、
苦しいだけだって知ってる。
ジミナの嘘つき。
いつも、そうやって、
優しく微笑むから。
あぁ、俺、弱いなぁってなる。
困るんだよ、親友。
やい、顔も声も知らない日本人。
俺は、キム・テヒョン。
お酒、ありがとう。
でも、まだ認めてなんて、ないからね。
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miz(プロフ) - もう、めちゃくちゃ良かったです！楽しみながら読むことが出来ました！！ (2022年2月28日 1時) (
レス) @page50 id: 6ed4b49dda (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - ジミンちゃんとの文通ときめきました/// ステキなお話ありがとうございます! (2022年1月3日 3時) (レス) @page50 id: 8832d32b96 (このIDを非表示/違反報告)
MA SAKA(プロフ) - お話素敵すぎます！続きを楽しみにしてます！ (2021年11月29日 10時) (レス) @page41 id: d6bf311559 (このIDを非表示/違反報告)
Dtpnjtwtvmt(プロフ) - もう一言ですき！！！！！ (2021年10月8日 14時) (レス) @page39 id: e5b6025cac (このIDを非表示/違反報告)
hkh(プロフ) - 楽しみに読ませていただいています。言葉の雰囲気がとても好きで、何度も読み返しています！これからもご無理のないペースで、素敵な言葉を覗かせていただけたら嬉しいです。 (2021年5月9日 19時) (レス) id: f9da484c95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ことり
| 作成日時：2021年4月9日 11時
