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よく聞かれること。 ページ9

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よく聞かれることがある。本当にイブのことはなんとも思っていないの、って。それに対して私はいつも同じ言葉を返す。「ただの、友達だよ。」って、変わらないようにと。この関係性が変わるかもしれない、と思ったことは無かった。そんな可能性ない、て信じていた。私がなんでここまで友達関係に拘るのか、て思われるかもだけど、中学のことがあるから。中学時代、一緒にいるだけで付き合ってるて噂されたりとか、話したり帰ったりするだけで好きなんだと噂されてた。そんな関係じゃないし否定すれば、照れ隠しだなんだ、と言われたのを覚えてる。嫌だと思ったし、相手に申し訳ないと思ってしまった。私といるからそういうようにとからかわれることへの、申し訳なさしかなかった。ぼんやりとしたような白昼夢を見る。朝、イブの言葉を思い出して、中学時代のことを思い出しちゃって。





「そんなに、気になるもんなのかな。」

フレン「え、なにが?」

「男女が一緒にいるだけで、その気ないの?とか。好きなの?とか。なんで、それだけで決めるんだろ、て思って。」

メリッサ「あーね、」

「ただ仲良くしてるだけで、何で言われなきゃいけないのか、私分からない。ただの友達なのに、なんで特別な関係じゃないの、って。」

フレン「そりゃ気になるでしょ。もしかしたら付き合ってるかも、とか。付き合ってなかったら狙える、みたいなのとかあるし。」

メリッサ「まぁ中学時代は、一緒にいるだけで噂たつぐらいだったからね。高校では違うでしょ、」





そーゆーもんなのかなぁ、てぼんやりと考えた。意識しちゃって避けちゃって、みたいなものは存在しない。普通に学校登校してからだって、イブに話しかけてたし、イブの飲んでたジュースを勝手にひとくち貰ったりしてた。くっついてスマホの動画とか見たり、イヤホンの片方を借りて音楽だって聞いたりもした。意識してないからこそ出来ること、なんだと思う。意識してたり、もし特別な感情があったりしたら、できるわけが無い。私、そんな器用なんかじゃないし。でも、それでも朝のあの言葉に一瞬怯えてしまった。このまま、全部が崩れちゃうんじゃないか、って不安にもなった。




多分、それもある。中学時代のことを思い出しながらの昼休み。お弁当を食べながら、フレンとメリッサと話をしていた。多分違うとするのなら、イブがバンドのメンバーとお昼に行ったこと程度、だと思うんだ。それだけ。

友達としての好き、だよ。→←誤魔化すべきじゃなかったよなぁ。



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作者名:ことり | 作成日時:2024年2月8日 22時

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