君が告白を断る理由。 ページ13
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それはある日突然起きた、と言っても過言ではない。
｢イブが告白された？まじで？あのノンデリが？｣
渡会｢オレ見ました！！見た！！ほんとに！！｣
不破｢イブちゃんに彼女さんかぁ、｣
ローレン｢俺らのイブがぁ〜〜〜。｣
｢えぇ、付き合うのかな。めちゃくちゃ気になる、｣
イブラヒム｢ごめん、お待たせーって、何話してんの。｣
渡会｢イブさんが告白されてた、って話です！！｣
ローレン｢俺、お前のその正直さが不安よ、ひば。｣
昨日、イブに一線を引いたとて、日常が変わるわけでもなかった。普通で、今まで通りだからこそ、私は安心していたのに、どきりと心臓が飛び上がる。お昼休み、フレンとメリッサは、社先生に呼び出されていたため、私は1人だからバンドにお邪魔させてもらっていた。屋上手前の踊り場、そこが彼らの秘密基地、というのだろう。いつもここで食べているらしく、そこにちょこんっと座りながらも、渡会くんの言葉に、それマジ？てしてた。どうやら、購買に行ってる時に見かけたという。信ぴょう性が、と思ったけど、こんなことで嘘なんかつかないだろう。渡会くんの言葉に、あのノンデリが告白されるんだ、て思ってしまった。かなり失礼な自覚だけは、ある。ぼんやりと思いつつ、お弁当を食べていれば足音が聞こえてそちらを見れば、イブで。
当たり前のようにと隣に来ては、買ってきたパンの袋を開けていた。間髪入れずに、なんの話かの問いかけに答える渡会くん。それに頭を抱えては、悩ましくしているローレンくんを見つめつつも、肩をトントンと叩かれてイブを見れば、あって口を開けられていた。あぁ、て思って、ミートボールを口の中にいれれば、普通に食べている。飲み込んだ後に｢普通に断ったけどね、｣て返していた。なんだ、付き合わないんだて少し残念にしつつも、まぁイブだしなって勝手に結論を出す。ミルクティーの紙パックにストローをさしたのを見て、当たり前のようにと勝手に手に取っては一口飲んだ。美味い美味い、てしつつ、イブの手に戻したら、残りの３人があんぐりとした表情をしていた。
不破｢そーーーれは、やばすぎ。｣
ローレン｢がちやばい。｣
渡会｢さすがの俺でもやばいと思いますよ。｣
｢なにが。｣
イブラヒム｢な、やばいっしょ？こいつ。｣
｢え、なんでやばいとか言うの？？｣
不破｢可哀想に思えてきたよ、おれは。｣
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作者名：ことり
| 作成日時：2024年2月8日 22時
