男女の友情について。 ページ1
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よく聞くような話。
男女の友情は成立するとか、しないとか。大半の人達は、成立しないという。やはり片一方が想いを抱いていて、それがバレるか、結局想いを伝えて、関係が崩れるなんてことはよくある。けど、そんなものは私たちには存在しない。私たちで、男女の友情は成立する、ていうのを証明していくべきなんだと思う。だって、飲みかけのジュースを飲んだって意識なんかしないし、手が重なりあえば、抓ったりとかするし。お互いが、お互いを異性として意識してない証拠なんていくらでもある。だからこそ、成立すると私は思うのだ。
「私とイブみたく、ね。」
イブラヒム「なに、なにが。」
「男女の友情は成立するってやつ。」
イブラヒム「あーね、」
「私たちで証明してこ、」
イブラヒム「どうやってだよ。」
「なんか、テキトーに。」
イブラヒム「馬鹿じゃん、シンプルな。」
学校のお昼休み、隣で焼きそばパンを食べながらスマホを弄ってる、イブに話しかける。私の、親友的存在。突然話しかけられたら、何も理解出来てないのを見つめつつ、このことだよって話すと、あぁて詰まらないと言いたげな顔をされる。なんだよそれは、て思いつつも、テキトーにだけどって返すと、冷ややかな瞳を向けられた。まぁそうですけども、と思いつつ、スマホを覗き込めば見やすいようにと見せてくれる。内容は軽音部での、バンドグルチャ。不破くんの意味のわからん発言に、困惑してる様子のローレンくん、ていう図になっていた。面白いな、なんて思いながらも、紙パックジュースを飲む。
イブが、新しく自販機に追加されていたジュースを飲んでいた。気になってたけど買いたくなかったやつ。「ねぇ、ひとくち。」「ん?あー、はい、」てなんも気にしないようにと、飲んだあとのまま、蓋開けっ放しで渡されるから、変わらずに口をつけて飲む。あ、上手い。ひとくち、とか言ったけど普通に3口ぐらい飲んでも、特に何も言われない。蓋を受け取って閉めて、てしていれば、目の前で呆れたような顔をしていたのはフレンとメリッサだった。まるで、それ本気?とでも言うような感じ。
フレン「私が恋人だったら、すぐにでも別れるけどね。」
「なにが、」
メリッサ「恋人にそんな感じの人いたら、て話。」
イブラヒム「そーなん?」
フレン「良かったね、2人とも恋人いなくて。」
「2人もいないくせに。」
フレン「涙出そうなる、ほんとに。」
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作者名:ことり | 作成日時:2024年2月8日 22時