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Page14前編『証明して。』 ページ32

「うーん……ねむい…、」

今夜は探偵社で定時を大幅に過ぎた深夜。

重い足取りで彼の家へ向かう。


合鍵をさしこみ、中へ入ると酒の匂いが充満していた。

「!?臭ッ……太宰さん居るんですか?」

と数秒して、

『Aちゃんかーい?私はここにいるよー』


といつもと違う雰囲気だったので、此れは本当に酔っていると察した。

廊下を歩くにつれ、酒の匂いはきつくなって行く。

大量の瓶に、いくつか積まれたら蟹缶。


以前、彼が酔っているフリして私を思うが儘にしたが、今回はフリではない。


『やっと帰って来たよ……ん、』

とまた瓶に口をつけて呷る。


「も、もうやめたほうがいいです!寝ましょう?」

『んー……Aちゃんが一緒に寝てくれるなら……』

「っ……」

酔って暑くなったのだろうか、シャツの釦は凡て開き、上半身が露出している。


「わかりました……、ほら、横になって。」

と声をかけると子供の様にすんなりと布団を被る。


お酒の匂いはあまり好きではないが、我慢する。

「如何してこんなに飲んだんです!」

『だって君の帰りが遅かったから…他の社員と仕事してるってなったら…嫉妬したのだよ…』


「私は一人で仕事してましたし、愛しているのは太宰さんだけですよ。」

微笑みかけると、太宰さんは潤んだ瞳で、


『じゃあ、証明して。』


「え……?」

『君が本当に私を愛しているか、証明して。』

後編→←※新作のおしらせ※



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月瀬ゆうめ(プロフ) - やった!有難うございます!!友達申請したのでよろしくお願いしまっす♪ (2018年8月12日 10時) (レス) id: 07bb2550e4 (このIDを非表示/違反報告)
うどん(プロフ) - 月瀬ゆうめさん» リクエストはしてないんですけど、ネタ切らしてたんで丁度書きますね!お友達、こんな私がなってもよろしいのですか?!ぜひお願いします! (2018年8月12日 9時) (レス) id: d550fea9be (このIDを非表示/違反報告)
月瀬ゆうめ(プロフ) - うどんさん» あの、リクエストよかったらSな太宰さんみたいです!!・・・・そして出来ればお友達に・・・・なってくれませんか!? (2018年8月12日 9時) (レス) id: 07bb2550e4 (このIDを非表示/違反報告)
うどん(プロフ) - 月瀬ゆうめさん» わわ!ゆうめさんですね!先程はコメントにお邪魔させていただきましてありがとうございます!ドSな太宰さんいいんですよね〜 (2018年8月11日 19時) (レス) id: dfb4fe35b0 (このIDを非表示/違反報告)
月瀬ゆうめ(プロフ) - めちゃくちゃ期待しまくりましたっ!!太宰さんに躾られたい‥‥‥ とっても面白かったです!ドキドキしました/// (2018年8月11日 18時) (レス) id: 07bb2550e4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うどん | 作成日時:2018年7月6日 22時

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