後編 ページ20
『もう諦めたら?』
太宰さんが欠伸をしながら云う。
「いやです!」
『私たち此処から出れないよ?』
「それは、厭ですけど……」
『恥ずかしいのかい?接吻するの。』
「恥ずかしいに決まってるじゃないですか!!」
白い壁にもたれて、へにゃりと腰を下ろす。
太宰さんも、私の隣に座っている。
『Aちゃん、こっち、向いてくれるかい?』
「え?……ぶわッ!?」
裾を掴まれたと思うと、身体が倒れる。
___柔らかく、暖かいものが唇に触れる。
機械的な音とともに、扉が開く。
「あっあっ、開きました!太宰さん!いきま、っ」
再度、唇が、先刻より強く触れる。
『これは事故だよ?』
彼は悪戯に笑うので、私も舞い上がって、触れるだけの接吻をした直後____
「太宰さん、ッ扉はもう開いて、ン…」
彼は何も言わずに、啄ばむような接吻を重ねた。
珍しく、彼の吐息が荒い。
「ん、…ぃやっ……だざ、いさ、」
『珍しく君が積極的なんだ、これは苛め甲斐があるじゃないかい。』
そういうとまた私の口をふさぐ。
感じ慣れているこの異物は、彼の舌だ。
逃げる私の舌を捕まえて、絡めらせる。
「ん、や、あッ!」
左手で私の胸を弄る。
『っ…腰が痛むようだけど、今夜はもう仕方ない。
腰、壊れちゃうかもしれないけれど、それでもいいね?』
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月瀬ゆうめ(プロフ) - やった!有難うございます!!友達申請したのでよろしくお願いしまっす♪ (2018年8月12日 10時) (レス) id: 07bb2550e4 (このIDを非表示/違反報告)
うどん(プロフ) - 月瀬ゆうめさん» リクエストはしてないんですけど、ネタ切らしてたんで丁度書きますね!お友達、こんな私がなってもよろしいのですか?!ぜひお願いします! (2018年8月12日 9時) (レス) id: d550fea9be (このIDを非表示/違反報告)
月瀬ゆうめ(プロフ) - うどんさん» あの、リクエストよかったらSな太宰さんみたいです!!・・・・そして出来ればお友達に・・・・なってくれませんか!? (2018年8月12日 9時) (レス) id: 07bb2550e4 (このIDを非表示/違反報告)
うどん(プロフ) - 月瀬ゆうめさん» わわ!ゆうめさんですね!先程はコメントにお邪魔させていただきましてありがとうございます!ドSな太宰さんいいんですよね〜 (2018年8月11日 19時) (レス) id: dfb4fe35b0 (このIDを非表示/違反報告)
月瀬ゆうめ(プロフ) - めちゃくちゃ期待しまくりましたっ!!太宰さんに躾られたい‥‥‥ とっても面白かったです!ドキドキしました/// (2018年8月11日 18時) (レス) id: 07bb2550e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うどん | 作成日時:2018年7月6日 22時