道化師の地雷を踏み抜いた【ゴーゴリ】

地雷が11つ ページ11

◇




「「……(ｼﾞｨｰ)」」


『………(汗)』




凄く見られてる…！

其の視線に堪えられなくなった私は目線を反らした。






「もしや、逢引(デェト)ですか？」

『えっ！？ち、違います！そんなんじゃないんです！』

「…ではどちらに？」

『えっと……』

「………」





しまった…！お洒落な服装で来るんじゃなかった。

一度帰ってから着替えてたら間に合わないと思って其のまま現地に行けるようにお洒落して来てしまった…。

何時もゴーゴリさんに会う時はもう少しカジュアルな服装だから、こんな装いしてたらデェトだと勘違いされても仕方ないのかもしれない。







『のっ………、』


「の…？」







───────『飲み会です！！』







「ほぉ…」

「へぇ…」

『………(汗)』






え、其の反応なに！？もしかして疑われてる！？
間違った事は云ってないのに！






「其れ、どんな飲み会なの？」

『え、どんな…？』





どんなって訊かれてもなぁ。んー…

今更実は合コンです！とは云えない






『ゆ、友人達と友人達の知人と呑むだけですよ！？別に深い意味はっ…(汗)』


「女性は何人居るんですか」

『私含めて4人です！』

「じゃあ男は何人居るの？」

『4人です！』

「つまり？」





─────『合コンです！＿＿＿＿＿＿＿＿あ。』







やっっっば！！のせられた(誘導された)！
私馬鹿だぁ、何で云っちゃうの…！


そんな後悔をしながらゴーゴリさんとドスさんをﾁﾗｯと見てみると＿＿＿＿＿＿






「……(ﾆｯｺﾘ)」

「……(ﾆﾔﾘ)」



『うぁ…(汗)』






2人共笑っている。只2人共異なる笑みで、ゴーゴリさんはﾆｯｺﾘしてるけど目元が笑ってない。ドスさんはﾆﾔﾘとした笑みで、其れはまるで悪戯が成功したような、ちょっと含みのある笑みを浮かべている。






「成る程、つまり貴女は出逢いの場に行くのですね」

『あ、いやそんなつもりではなくてですね…！？』

「目の前に善い男が2人も居るのにっ！Aちゃんの浮気者っ！」

『浮気者っ！？』






色々と勘違いが発生している…！




＿＿＿あ、でもゴーゴリさんが何時も通りだ…良かったぁ！









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