道化師の地雷を踏み抜いた【ゴーゴリ】

地雷が10つ ページ10

◇




───────『え、合コン？』





学生時代の友人から電話が掛かってきて話しを訊けば、
「今度合コンするから来ないか」とのお誘いだった。


何やら話しを聞く限り合コンと云っても飲み会みたいなものだから──と云うのと、この間斎藤先輩が亡くなって私がショックを受けているのではと気晴らしの意味も込めて私を誘ってくれたらしい。


正直、別にショックではないので断ろうとしたが其の気持ちを無下にするのは申し訳なくてどうしたものかと悩んでいた








『え、男性側の奢り…？しかもイケメン…！？』






ご飯が1食分浮く！！

貧乏人の私からすれば非常に有難い事でもあり、其れに加え男性参加者は皆イケメン───






『じゃあ今回だけ…、今回だけだからね？ちゃんと一次会で帰るからね！？』







決して食べ物で釣られた訳じゃないしイケメンを拝みたいとかそんな邪な考えがある訳じゃない！
誰に弁解しているつもりもなく、自分にそう言い聞かせた。










▼△▼△





ー合コン当日ー









今日は朝からゴーゴリさんの元へ行き、彼の指示に従い言われた事をこなす。

そしてドスさんが用事で此処を訪れていたらしく、
偶然鉢合わせした私とゴーゴリさんとドスさんの3人で談笑をする事に＿＿＿＿




今現在私達3人は各々椅子に腰掛けていた







「そう言えばAちゃん、今日は何時もより少し雰囲気違うね！」


『ぇ…。』


「なんと云うか……、何時(いつ)も以上に可愛いね！」


『えっ』


「今日は何か特別な事でも？」






突然ゴーゴリさんから今日の格好について言及され、褒められてしまい反応出来ず困ってしまった。
其れに加えドスさんからの問い掛け＿＿


私そんなに何時もと違うかな…





『そ、そんな事ないですよ…？特別な事なんて別に…(汗)』



「「………(ｼﾞｨｰ)」」







私は昔から善くも悪くも正直者で、あまり嘘をつけない。

何かを誤魔化そうとしたり嘘をつこうとすると目が泳いでしまい直ぐにバレてしまう。





『………(汗)』

「………(ｼﾞｨｰ)」

「………(ﾆｯｺﾘ)」





ドスさんにはｼﾞｨｰと見られているし、ゴーゴリさんもｼﾞｨｰと見ていたけど何故かﾆｯｺﾘと効果音が付きそうなぐらい笑顔(?)で私を見ている。






そんな2人の視線から逃げるべく目を反らす──。





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