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「______……昨日言ッた事、覚えてる?」



不気味なくらいに微笑む彼。

冷や汗が背を伝うのを感じながら、昨日の会話を振り返る。




「昨日は外回りで、んーと…………あ、ありゃ…」



『明日1日、名字で呼んだら_____』




……あんなに気をつけていたのになぁ。


先程の一件で、頭から一時的に消去されていたらしい。

思い出した事によって蘇る緊張。



私は恐る恐る、満面の笑みを浮かべる谷崎くんを盗み見る。



「ボクと二手に分かれた時、合流した時と……」

「え、それも含むのッ?不可抗力だよ!?」






「腹を括ろッか、Aちゃん」



逃げる体制に入っていた腰を優しく引き寄せられ、熱の籠もった大きな手が、細い指が頬を包む。


そして、未だにあーだこーだ云う諦めの悪い私の口を強引に塞いだ。

触れるだけの優しいキスではなく、強く長く吐息を奪われる。




「ん、んぅッ」


初めての感覚でどうしていいか分からず、翻弄されるばかりだった。


怖くて、苦しいけど………とんでもなく甘い。




「んん、んーッ!!」


流石に呼吸困難で気絶する。

必死に彼の肩を叩けば、ようやく谷崎くんは解放してくれた。


すっかり力の抜けてしまった私は彼に身体を預け、空気を求めた。




「……大丈夫?まだあと2回あるけど」

「え……?あ、アレで終わりじゃないの…」



ぐったりと喘ぐ私に、さらなる追い打ちをかける谷崎くん。

 





「名前で呼んでくれたら、情緒酌量も考えてあげるよ………?」



呼べばきっと、手加減はしてくれると思いますが………。

呼ばなければ……今宵は眠れない夜、かも………?









Fin.
__________________

はい、如何でしたでしょうか?

訂正箇所がありましたら、コメントお願いします(• •;)


改めまして、ユウコ様 リクエストありがとう御座いました!
大変長らくお待たせいたしました_(._.)_





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雪見だいふく - このシリーズ大好きなので、続編書いて欲しいです!リクもさせていただきたいので、よろしくお願いします! (2021年10月22日 18時) (レス) id: 0b9e52d702 (このIDを非表示/違反報告)
琉流 - 続編をお願いします! (2021年10月21日 22時) (レス) @page49 id: 45a1f0a151 (このIDを非表示/違反報告)
琉流 - すみませんゴーゴリのヤンデレは…… (2021年10月5日 1時) (レス) @page45 id: 45a1f0a151 (このIDを非表示/違反報告)
琉流 - 上手だと思いますよ、棒人間しか書けない私にとっては羨ましいです。 (2021年8月26日 1時) (レス) id: 45a1f0a151 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - フョードルの制裁論お願いします (2021年8月22日 7時) (レス) id: 68ec6172c9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハル | 作成日時:2021年2月22日 21時

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