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僕の制裁論【ver.フョードル.D】 ページ43






お久しぶりですm(__)m


ふと思い立ったので書いてみます。ドス君(ミニ)も描こうかな……。

需要がありそうなら載せます(*^^)v


_ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _




・夢主ちゃん:無所属の情報屋
・ドス君:妄想型ヤンデレ(?)と化してますので注意←








《___例え地球の裏側に居たとしても、必ず見つけてみせましょう》









「今日は有り難う。有意義な時間だったよ」



良い情報が手に入ったし、という裏話は吞み込んで、踵を返した相手に手を振った。

前を向いたまま片手だけを挙げ返した彼が雑踏に溶け込むまで見送り、私も帰路に就く。






「___こんばんは」



前触れもなく、背後から声を掛けられた。

思わずその場から飛び退き、懐に忍ばせていた武器へ手を伸ばして……止める。


振り返った先には見知った人が笑顔で立っていた。




「……驚かさないでくださいよ」


「すみません、つい」



謝られたのに謝られた気がしない。

悪気しか感じられない、その飄々とした表情に怒りを感じつつ溜め息を吐く。




「で?《鼠》の頭目とあろうお方が、こんな場所で何の用ですか?」



賑やかなネオンに照らされたその顔は根っからの裏側。

光を受けている筈の紫水晶の瞳でさえも濁ったままだった。


そんな真っ黒な彼が、こんな光溢れる表通りに一体何の用があるのか気になる。




「ふふふ、何だと思いますか?」


「……教える気が無いのならいいです。然程興味はありませんから」


「それは残念です」



言葉と表情が一致していないのはもう突っ込まないとして。

全く真意が読めない状況に嫌気が差してきた。


もう一度大きな溜め息を零し、彼の横をすり抜けようとする。

今日は情報交換、腹の探り合いで疲れた。もう帰りたい。



「おっと。何処へ行くんです?」


「何処って、自宅へ帰るんですよ。貴方と先の読めない対話をする気力は残っていないので」


「それはそれは、失礼しました。





_____でも、僕は貴女に用があるのです」



お話ししましょうか、と掴まれた腕を引き寄せられた瞬間。

あんなに明るかった通りから、鼠が好みそうな狭く真っ暗な路地裏へと場所が変わった。



「は、、、!?」


「有り難うございました。もう良いですよ」



そう云った彼の背後から、片目を仮面で覆った手品師姿の男性がひょこりと出てきた。

男性は私と目が合うと、ニコリと笑って此方に手を振る。



「……あぁ《道化師》さんでしたか」


「そうだよー!さっすがドス君お気に入りの情報屋だねッ」



*→←*



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雪見だいふく - このシリーズ大好きなので、続編書いて欲しいです!リクもさせていただきたいので、よろしくお願いします! (2021年10月22日 18時) (レス) id: 0b9e52d702 (このIDを非表示/違反報告)
琉流 - 続編をお願いします! (2021年10月21日 22時) (レス) @page49 id: 45a1f0a151 (このIDを非表示/違反報告)
琉流 - すみませんゴーゴリのヤンデレは…… (2021年10月5日 1時) (レス) @page45 id: 45a1f0a151 (このIDを非表示/違反報告)
琉流 - 上手だと思いますよ、棒人間しか書けない私にとっては羨ましいです。 (2021年8月26日 1時) (レス) id: 45a1f0a151 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - フョードルの制裁論お願いします (2021年8月22日 7時) (レス) id: 68ec6172c9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハル | 作成日時:2021年2月22日 21時

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