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面白半分で寝たふりをしていた太宰と、彼に対抗するようにAを後ろから抱きしめた中也。
そんな仲が良いのか悪いのか、実際の処よく分からない彼らが眠った頃。
相棒を探しに行ったきり戻って来ない坊主を不思議に思って、部下に居場所を聞いた流麗な女性が訪ねてきた。
カーテンを開け、三人仲良く眠る姿を見れば彼女はその艶やかな顔を綻ばせる。
「ほうほう、これはまた＿＿＿＿＿
パシャッ、と彼女の手にある携帯電話から音が鳴った。
釦を操作して先程撮影した画像の出来栄えを見て、満足そうに微笑んでから懐に仕舞う。
それから夢現な彼らの肩までしっかり布団を掛け直してやってから、もう一度優しい瞳で見つめた。
「緊急事では仕方がないが……あの子らを起こしてやるな。少し仕事を詰めすぎたようでな」
扉の前で、中々戻らない上司にそわそわしながらも待機していた部下にそう命令し、彼女は茜色の装束を翻して去って行った。
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＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「＿＿＿＿＿随分とご機嫌だね、紅葉君。何か良い事でも？」
ポートマフィア本部、最上階。
その首魁たる首領の執務室で、夜景を肴に晩酌をする二人。
葡萄酒の入ったグラス片手に笑みを浮かべる彼女に、首領は小首を傾げた。
夜景の輝きに照らされた艶やかな黒髪が、彼の白い頬にかかり、顔に影をつくる。
そんな色気溢れる首領に見向きもせず、熱心に携帯画面を見つめる紅葉。
「
「あぁ、中也君とA君かい？………珍しい。太宰君もいる」
「愛いじゃろう？」
向けられた画面に見入る首領。
紅葉の視線は慈愛にあふれていたが、彼の視線もまた優しいモノだった。
「……A君って、いくつだっけ」
「15じゃ。首領の守備範囲外であろう」
「うーん、ありかもと思い始めてきた」
「………ほう？」
「あぁッ嘘だよ！嘘だから刀と夜叉は仕舞って！？」
刀と夜叉をちらつかせた紅葉姐さんと首領のやりとりは、また別のお話。
Fin.
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
はい、如何でしたでしょうか？
訂正箇所などありましたらコメントお願いします(__)
改めまして紅紅李様、リクエストありがとうございました！
大変長らくお待たせいたしましたm(__)m
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雪見だいふく - このシリーズ大好きなので、続編書いて欲しいです！リクもさせていただきたいので、よろしくお願いします！ (2021年10月22日 18時) (
レス) id: 0b9e52d702 (このIDを非表示/違反報告)
琉流 - 続編をお願いします！ (2021年10月21日 22時) (レス) @page49 id: 45a1f0a151 (このIDを非表示/違反報告)
琉流 - すみませんゴーゴリのヤンデレは…… (2021年10月5日 1時) (レス) @page45 id: 45a1f0a151 (このIDを非表示/違反報告)
琉流 - 上手だと思いますよ、棒人間しか書けない私にとっては羨ましいです。 (2021年8月26日 1時) (レス) id: 45a1f0a151 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - フョードルの制裁論お願いします (2021年8月22日 7時) (レス) id: 68ec6172c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル | 作成日時：2021年2月22日 21時
