零るる温い笑み【旧双黒】 ページ26
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新生活、やっと落ち着き始めました…!
大学に行っても、英語と体育からは逃げられないんですね←
今回は紅紅李様にリクエスト頂きました(^^♪
大変長らくお待たせいたしましたm(__)m
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No side.
ヨコハマを守護する三大組織が一つ、ポートマフィア。
働き詰めになる構成員の為に設けられた仮眠室にて、今日はある少女がぐっすりと眠っていた。
成人前、齢14のまだまだ幼さが残る少女。
首領の守備範囲から無事に抜け出せた彼女は、その年齢には合わない仕事量を終え、休憩がてらお昼寝中である。
___そんなお休み中の彼女のもとに来客が。
「A〜?此処にいると聞いたのだけど〜…」
黒外套を羽織り、片目を包帯で覆った少年が手に持った書類をひらひらさせながら、少女の眠るベッドを囲むカーテンをシャッ、と勢いよく開けた。
すやすやと心地よさそうに眠る彼女が視界に入ると、彼はベッド脇にあるパイプ椅子に書類を置き、少女の頬へと手を伸ばす。
「A。起きて、起きてってば」
むにぃ、と少女の頬をつまむと、眉根を寄せた彼女の目が薄く開いた。
「……んぅ?だ、ざい…?」
「うん、私だよ。……って起きてる?」
「ん〜〜〜……起きて、る」
「それは起きてないと云うのだよ」
寝ぼけ眼で此方に伸ばす彼女の手をとり、何を思ったのか、太宰は布団を捲り彼女の隣へと身体を滑り込ませる。
自分と彼女にしっかり布団を被せて、太宰も寝る態勢に入った。
「んふふ、寝顔はまだまだ子供だねぇ」
彼が枕に散らばる緩いウェーブのかかった髪を梳いてやれば、彼の懐に頬を寄せ、彼女は満足そうに微笑んでから再び深い眠りについた。
「ん゛ん゛ッ」と額に手を当て何かに耐えた後、太宰は自らの懐にいる彼女を抱きしめ目を閉じた。
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宛ら抱き枕のように、Aを正面からギュッと抱きしめうっすらと笑みを浮かべている太宰。
彼のキツめの拘束を物ともせず、彼女はぐっすりと眠っていた。
思いの外温かい太宰の懐に頬を寄せ、気持ちよさそうに寝息をたてている。
「おいクソ太宰、書類持ッたまま消えンじャね……」
次のお客様は、太宰に振り回されている苦労人な彼。
如何やら彼の部下に聞いて、不本意ながらもお迎えに上がったご様子。
カーテンを捲った途端、絶句してしまった。
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雪見だいふく - このシリーズ大好きなので、続編書いて欲しいです!リクもさせていただきたいので、よろしくお願いします! (2021年10月22日 18時) (レス) id: 0b9e52d702 (このIDを非表示/違反報告)
琉流 - 続編をお願いします! (2021年10月21日 22時) (レス) @page49 id: 45a1f0a151 (このIDを非表示/違反報告)
琉流 - すみませんゴーゴリのヤンデレは…… (2021年10月5日 1時) (レス) @page45 id: 45a1f0a151 (このIDを非表示/違反報告)
琉流 - 上手だと思いますよ、棒人間しか書けない私にとっては羨ましいです。 (2021年8月26日 1時) (レス) id: 45a1f0a151 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - フョードルの制裁論お願いします (2021年8月22日 7時) (レス) id: 68ec6172c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハル | 作成日時:2021年2月22日 21時