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No.1 ページ25




No side.



カタカタカタ_____





キーボードを叩く音が部屋中に響き渡る。

そんな中毒性のある音が聞こえる この場所は武装探偵社の事務所である。

調査員のほとんどが依頼の為外に出払っており、事務所内には3人の男女しかいなかった。



「ん〜…むにゃ、モー子、君は素敵な牛…見てよし撫でてよし食べてよし…んむぅ」



この内容が物騒かつ可愛くない寝言を言っているのは、探偵社の最年少調査員。

名を宮沢賢治、という。



その斜め横で、ものすごい勢いでキーボードを叩いているのは金髪の青年。

青年の名は国木田独歩。探偵社一の理想主義者である。



「国木田さん。書類出来たのでチェックお願いします」

理想主義者に声をかけ、書類を見せる少女。

名を柳A、という。



「あぁ、わかった。____ よし、不備は無いな。」


その言葉にAは安心したように、ふわりと笑う。


彼女の顔を見ていた国木田はドクッと跳ねた心臓をすぐにおさえる。



「?国木田さん、どうかされました?」

「い、いや。何でもない。この書類はこのまま俺が受け取る。」



心配してくれるAに、誤魔化すように話を切り上げた国木田。

Aは不思議そうな顔をしながら、自分の席に戻っていった。

国木田は彼女が席に戻ったのを確認すると、ほっ、と息をつく。

最近、どうにも体がおかしいのだ。

Aのちょっとした仕草や笑顔を見るだけで、心臓が跳ねるのだ。

不整脈なのだろうか…?

医者へ行った方がいいのか、と本気で悩んでいたところ。





「いやぁ、今日もいい川だったなぁ♪ジサツは出来なかったケド」






No.2→←素直が一番【国木田独歩】



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ルビー - 乱歩さんの片想い、最高でした。自由な感じですごい人だけど、そういうところは真面目に身を引きそうなところが、胸に刺さりました。 (10月11日 19時) (レス) @page19 id: 39c076b3bd (このIDを非表示/違反報告)
ハル - 少し不安だったので、気に入っていただけたようで安心しました(*'▽') (2020年8月15日 20時) (レス) id: d1231379db (このIDを非表示/違反報告)
嘘つきピエロ - ハルさん» ゴーゴリの書いてくださり、ありがとうございました!めっちゃ可愛くて独り騒いでました (2020年8月15日 17時) (レス) id: f059c2a2b0 (このIDを非表示/違反報告)
ハル - ご満足いただけたようで何よりです(#^^#)安吾さんのお話は、まだまだありますので楽しみに待っていてくださいね!勿論、嫉妬深い説もネタがまだ載せてない分がありますので(笑) (2020年8月14日 0時) (レス) id: d1231379db (このIDを非表示/違反報告)
なぞにん - 安吾さんの夢小説リクエストした者です。わざわざ書いてくださりありがとうございました!嫉妬深い説シリーズ好きだったので嬉しかったです。また「禁句にご注意を」のネタも入っていて良かったです!長々とすみません、これからも作者さんの小説を楽しみにしています! (2020年8月13日 23時) (レス) id: b4cf29585e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハル | 作成日時:2020年7月26日 22時

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