14 ハイトーンベージュと龍の墨 ページ15
『ごめんなさい！おまたせしました！』
「大丈夫だよー。」
席につき、残っていたオレンジジュースをクッと飲み干す
(ちょっと苦い、？最後の方だからかな)
「ーーーなんだけどさ、Aちゃんもそう思わない？」
『え？あ、はいそうですね！』
ほんの少しの違和感を覚えたが、先輩の話を聞くためにただの気のせいと言い聞かせることにした。
(や、やばい、)
しばらくたって、、言い表す事のできないどうしようもない眠気に襲われる。
先輩の話もところどころしか聞き取れない。ふらふらして、ふわふわしてて、
「ーーーちゃん、ーーじょうぶ、、？」
というセリフと何故か笑っている先輩の顔を最後に私は意識を手放した。
───────
すれ違う何組かの男女。誰かの話し声と揺れで目を覚ます。まだはっきりしていない意識と、ぼやける視界が捉えたのは
目の前に光るHOTELというピンク色の文字だった。
意識がみるみるうちに正常に戻る。
そこで初めて理解した。私は今、先輩におぶられて、ホテル街にいるのだと。先輩が向かう先がホテルだということを。
『先輩？！何してるんですか？！降ろしてください！！』
慌てて抵抗する。
「暴れんなって、ちょっと休憩するだからよ」
目の前にいるのはいつもの優しい先輩じゃない。欲にまみれた1人の男だ。体をひねらせ、なんとか先輩の背中から抜け出す。でも、手首を捕まれ逃げることができない。
「ちょっとだけっつってんだろ。言うこと聞けよ」
『いやです！どうしたんですか先輩！』
必死に抵抗する。でも年上の男の人の腕力に敵うわけがない。涙で視界が歪む。その間にもずりずりと音を立てて入り口の方に引き摺られて行く。
(怖い、いやだ、怖い、怖い、怖い)
恐怖で目を瞑る。
体が震えて力が入らない。
(もう、だめだ、私の初めてこんなところで捨てたくなかった、、)
(助けて─────)
ホテルの入り口が開く
と同時に開放された手と、離された勢いで転ぶところを誰かに支えられた体。目の前にうずくまる先輩。
目を開けるとそこにあったのは、ハイトーンベージュの髪と私を支える龍の入れ墨。
『マイキーくん、ドラケンくん。』
涙が溢れて、溢れて、止まらない。
「俺のモンに何してくれてんの？」
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夜雨(プロフ) - あーちゃんさん» ありがとうございます！引き続きよろしくお願いいたします！ (2021年12月10日 2時) (
レス) id: c5510bc437 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん - 待ってました！最高です（ ; ; ）1回読んで、また同じところ何回も読んでます。更新頑張ってください！応援してます。 (2021年12月10日 0時) (レス) @page40 id: bc1eb98a2f (このIDを非表示/違反報告)
夜雨(プロフ) - あーちゃんさん» ありがとうございますㅜㅜとてもうれしいです！！明日は投稿するので、そちらも楽しんでもらえたら幸いです！ほんとうにありがとうございます！！ (2021年12月5日 1時) (レス) id: c5510bc437 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん - 毎日めっちゃ楽しみで、マイキーの夢小説のなかで一番胸きゅんで大好きです！普段の何気ない生活にこんなワクワクさせてくれるお話は初めてです。引き続き更新楽しみに待ってます(*^_^*) (2021年12月5日 0時) (レス) @page35 id: bc1eb98a2f (このIDを非表示/違反報告)
夜雨(プロフ) - はなさん» 外したつもりが着いていました、、コメントほんとにありがとうございます( ；； ) (2021年11月16日 18時) (レス) id: c5510bc437 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜雨 | 作成日時：2021年11月13日 20時
