SP。* ページ7
「エイリア学園のこと、どう思う」
「どうって……なんでサッカーなのかなあ、とか？」
枝が思いの外、取れずに苛立って居れば、修也くんが変わりに枝を取ってくれる。
「会ったことあるような…気とかはないか」
「ええ？んー…そんな気もないけどなぁ？」
変な修也くん。と笑えば修也くんも笑ってくれる。
「俺は、お前にどんな過去があっても……」
「え？」
「今目の前で、笑ってるAを信じるよ。初めて病院で会った頃から……ずっと」
「修也くん？」
あったすー！！！！と壁山くんの声が響き渡る。
修也くんと目を合わせ、急ごうと笑いかければ小さな声で返事が聞こえた。
声がした方へ急げば、黒いサッカーボールが。
円堂くんがサッカーボールを持ち上げようとすればとても重たいらしくて踏ん張っていた。
そこへ、
「宇宙人！」
黒い服を来た人たちが突然言いがかりをつけてきて、円堂くんと見知らぬ女の子が言い合いになる。
黒いサッカーボールの前に腰を下ろしてボールをまじまじと見つめる。
つん、とボールを触ればゆらりとゆれるボール。
まっくろい
サッカーボール。
『！！』 『？！』
誰かの声が木霊する。何かを言い合う声。あの人達は誰だろう。まだ小さな体で、まるで、雷門の皆みたいに倒れ込んで…。
「A！」
「……あ、修也くん」
「行くぞ」
「うん」
話の流れでSPのサッカーチームと試合をすることになったらしい。宇宙人の証明だとか何とか。それは、勝っても負けてもまずいのでは？
「大人だろうと関係ない！」
円堂くんの言葉に頷いていれば、不意に1人足りません。という声が聞こえて視線が集まった。
んあ。
私？
修也くんの影から身を乗り出せば、じーっと見詰められて。
「うん！私もサッカーやりたいっ」
「待ってくれ。お前本当にサッカー出来るのか」
鬼道さんに言われて口を閉じる。
「……すまん、だから俺と会話をしてくれ」
修也くんの腕を引けば、はっとした修也くんが優しく笑って大丈夫だと鬼道さんへ伝えてくれた。
そうして試合が始まる。
「とりあえず私は下がってればいいんだよね」
「おう。隙を見て上がってもいいぞ！」
円堂くんの言葉に頷いて修也くんの背中を見た。
MFに一之瀬くんと土門くんをあげて攻撃の布陣。
キックオフとともに駆け上がっていく。
大人に皆のプレーが通用することに目を輝かせていれば、女の子が攻め混んできた。
「ぼーっとしてると危ないよ！」
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守羽(プロフ) - マナさん» コメントありがとうございます。すみません…手違いで先に続編を立ててしまった次第です。本日続編分まで合わせて更新するのでお待ち頂けたら幸いです。 (2022年8月19日 16時) (
レス) id: d0d25ba477 (このIDを非表示/違反報告)
マナ - この話の続きが気になってますが、パスワードがかかっており話が読めないのですが…… (2022年8月19日 9時) (レス) id: dac527e381 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：楸 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/hisagi/
作成日時：2022年8月14日 14時
