宇宙人。* ページ8
「あれっ、ボール……？！いつの間に！」
「ぼーっとしてると簡単に取られちゃうよ？土門くん！」
簡単に奪えてしまったボールを土門くんへパス。
パスは染岡くんのところまで繋がっていく。
「A！DFも出来るのか凄いなあ」
「修也くんとたまに練習してるからかなあ」
たまたまだよー！と円堂くんへ笑いかければそっか！と笑顔の円堂くん。
宇宙人が侵略してきたこの最悪な状況で、疑いもせずに勝利を信じて、宇宙人へ挑もうと思える円堂くんというか、雷門の皆凄すぎませんか。
私は、相対したあの日簡単に気を失ってしまって。
恐怖なんて何も無かったのに。
「…Aのやつ、試合に集中してないよな。なあ、豪炎寺？」
「あれくらいでいい。変に集中すると倒れるからな」
「傘見野中の時の事か？」
「それもあるな…っと、鬼道そっち行ったぞ」
修也くんと鬼道さんも随分と余裕がでてきたようで、皆の表情も普段の皆に戻ってきてて良い調子。
後半戦は瞳子監督の指示を受け、大人相手に見事勝利を収めた。
財前総理の娘、塔子さんが実は雷門イレブンだってことは知っていたことを明かせば皆は和気あいあいと話し始めて。
エイリア学園からお父さんを救い出すために、一緒に戦って欲しいという塔子さんに円堂くんも、皆も同意してたその時だった。
大きなモニターに砂嵐が一瞬。
そこに映ったのは、宇宙人、エイリア学園だった…。
「地球の民よ、我々は宇宙よりやってきたエイリア学園なり」
「レーゼ…！」
緑色の髪をした宇宙人が話し始めた。その人を、円堂くんがレーゼと呼んだ。
「レーゼ…？」
「ああ。前にそう名乗ってた、あの宇宙人の名前らしい」
モニターに写り、何かを語る宇宙人の言葉がずっと、遠くで響いてくる。
隣に座っていた修也くんを無意識に掴めば、心配そうな声がもっと、もっと遠くで響く。
私は、あの宇宙人を知っている。
それも、もっと もっと 小さな宇宙人。え、宇宙人も成長するのかな。
声は聞こえないし、誰かもわからないけど
よく知っているその人は、日に日に、笑顔が消えて。
私は、とめどなく誰かに向けて叫んで。
叫んで。
「も、う……やめ、て……っ」
「？！A、しっかりしろ」
「っ……あ、れここ」
周囲を見渡せば見知らぬ所。いつの間にかベンチへ座り込んでいて、目の前にはタオルを肩にかけた修也くん。
「大丈夫か？」
雷門のユニフォームを来た塔子さん。
相手チームには、あの宇宙人。
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守羽(プロフ) - マナさん» コメントありがとうございます。すみません…手違いで先に続編を立ててしまった次第です。本日続編分まで合わせて更新するのでお待ち頂けたら幸いです。 (2022年8月19日 16時) (
レス) id: d0d25ba477 (このIDを非表示/違反報告)
マナ - この話の続きが気になってますが、パスワードがかかっており話が読めないのですが…… (2022年8月19日 9時) (レス) id: dac527e381 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：楸 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/hisagi/
作成日時：2022年8月14日 14時
