信頼。 ページ45
指定された公園に駆けつければ鬼瓦さんが待っていてくれて。
「君がエイリア学園のものだっていうのは……本当なんだな」
黒いサッカーボールを軽々と持った私をみて、鬼瓦さんは悲しそうに眉を潜めた。
「詳しいことはまたの機会に。今は…修也くんの為に力を貸してください」
「…嬢ちゃんは変わらないな」
ふっと、優しく笑った鬼瓦さんに小首を傾げれば安心したような表情に。
「嬢ちゃんが初めて連絡をくれた時も、協力してくれって頼んできたろ。覚えてるか？」
もう遠い昔みたいな話の切り出し方にびっくり。
まだ数ヶ月前の出来事ですよ、鬼瓦さん。
「あの時も嬢ちゃんは、豪炎寺くんの為にって頭を下げてたろう」
「…そういえば」
言われみれば。と肩の力が抜けて私も安心して笑った。
「修也くんの今の状況はどうですか？取引の内容に私の名前もあがってるって聞いてます」
公園から移動して、バンガローに入れば数人の大人の人に囲まれながら情報のすり合わせを行う。
「現状、妹さんは警察の方で保護しているが万全とは言えん。で、確かに嬢ちゃんの名前も出ているんだが…」
「私を雷門へ戻したかったら、修也くんがエイリア学園に…ですか？」
地図を広げていれば、鬼瓦さんは、いや違う。と
びっくりして鬼瓦さんを見詰めれば、ため息混じりに教えてくれる。
「嬢ちゃんはエイリア学園の人間で、ずっと宇宙人であることを偽って雷門の傍に居て、監視していたって話だ」
「そんな…。それ、修也くんは信じてるんですか？」
あの人は、本当に。どこまで私を…っ。
「豪炎寺くんは否定も肯定もしてないから何とも言えないんだ…」
「……そうですか、」
いいんです。鬼瓦さんじゃなくても修也くんは何も言わないと思います。と呆れながら地図に画鋲を指していく。
「今から話すことは雷門のみんなには秘密にしてくださいね」
「おう。捜査情報は元より秘密事項だ」
ニッコリと笑って、鬼瓦さんと話を始める。
「まず、私はプロミネンスのAです。間違いありません。エイリア学園にいるのは5つのチームです
ジェミニストーム、イプシロン、ダイヤモンドダスト、プロミネンス…そして、ジェネシスの称号を手にしたガイア」
真剣にメモを取りながら話を聞いてくれる鬼瓦さんに、安心して話を続けていく。
「ダイヤモンドダスト、プロミネンス、ガイアの三竦みだった均衡が崩れたので…今エイリア学園はかなり不安定を極めているかと」
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守羽(プロフ) - マナさん» コメントありがとうございます。すみません…手違いで先に続編を立ててしまった次第です。本日続編分まで合わせて更新するのでお待ち頂けたら幸いです。 (2022年8月19日 16時) (
レス) id: d0d25ba477 (このIDを非表示/違反報告)
マナ - この話の続きが気になってますが、パスワードがかかっており話が読めないのですが…… (2022年8月19日 9時) (レス) id: dac527e381 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：楸 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/hisagi/
作成日時：2022年8月14日 14時
