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第27話 ページ28

過去の記憶がすべてよみがえり、私は耳をふさいでうずくまる。

頭が割れそうに痛い。

「これが、お前の体質だ。人を不幸にしてしまう体質」

「私が…お父さんとお母さんを…」

恐怖で体が震える。

「じゃあ…今までみんなが怪我したのも?」

「そうだ」

「聖香も、山野君も?」

「…そうだ」

「私、犯罪者なの?」

「違う、悪いのはすべて、呪いだ」

「でも!!それを引き起こしたのは私なの!!私がすべて…!!」

すべて言えずに途中で泣き声に変わる。

私はまるで子供の用に泣きじゃくった。

「お前だけのせいじゃない、自分を責めるな」

「で、も!私が…」

「A」

後ろから聞きなれた声。

「…聖香」

「神様にこの事を聞いたの」

「なんで、ここに…足は?」

「大丈夫。神様が何とかしてくれた」

…何でもアリですね。神様。

「Aだけじゃないよ。私もいるよ。Aの気持ちはわかってあげられないかもだけど

 少しだけでも共有してあげられるよ。つらい時は頼ってよ」

ギュッと聖香が私を抱きしめる。

「だから、何でも一人で悩まないで。Aが苦しんでいるなら、
 
 私も一緒に立ち向かってあげる」

ポロポロと自然に涙がこぼれてくる。

「一緒に、その『呪い』と戦おう?」

ありがとう、ありがとう聖香。

あんたがいて、本当に良かったと今心の中で感謝するよ。

…ううん、言葉にしなきゃいけないね。

「ありがとう聖香」

涙をこぼしながら、聖香の温もりを感じながら私は聖香に伝えた。

聖香はポンポンと頭を撫でてくれた。

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akka(プロフ) - 蒼猫。さん» ありがとうございます<(_ _)>聖香はキャラ的に私も好きです (2013年9月25日 19時) (レス) id: 5dd99b923e (このIDを非表示/違反報告)
蒼猫。(プロフ) - 完結おめでとうございまぁす!!ちょっと寂しいですけど…幸せになれてよかったです!!(ノД`)・゜・。 聖香ちゃんスキです!! (2013年9月25日 18時) (レス) id: 0cd0bc8444 (このIDを非表示/違反報告)
蒼猫。(プロフ) - akkaさん» いえいえ、楽しみにしてます♪ (2013年9月16日 18時) (レス) id: 0cd0bc8444 (このIDを非表示/違反報告)
akka(プロフ) - 蒼猫。さん» まじすか!!教えてくださってありがとうございます<(_ _)> (2013年9月16日 18時) (レス) id: 5dd99b923e (このIDを非表示/違反報告)
蒼猫。(プロフ) - akkaさん» わー(´;ω;`)続き待ってます…!!あ、あと…25話の「一週間前にお父さんが死んで、ついさっきお父さんが死んだ」ってなってます;;違ってたらスミマセン…!! (2013年9月16日 15時) (レス) id: 0cd0bc8444 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:akka | 作成日時:2013年9月3日 17時

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