第２３話 ページ24
私はあれからしばらく聖香のいた下駄箱のあたりを離れることができなかった。
でも、山野君に手伝ってもらい、教室まで戻ってきた。
その日の１日はなんだか長いようで短くて。
あっという間に過ぎてしまった。
放課後を告げるチャイムが鳴ったのだが、みんなが部活に走っていくのを横目に
私は教室にいた。
何もしたくなかった。
願わくば、聖香のいるところに行きたかったけど、少し遠くて行けない。
そのままぼーっと窓から外を眺めていると、山野君がやってきた。
「女神…」
「あ、山野君」
「一緒に、帰らねぇ？」
「いいけど…」
山野君と一緒に帰るのは楽しいはずなのに、
あんな事件があった後じゃ、何も楽しいとは思えない。
「…災難だったな」
「うん…」
「でも、あいつのことだからケガなんてすぐに治るって！！」
笑顔で言う山野君。きっと励まそうとしてくれているのだろう。
「そうだよね…ありがとう」
なんとなく、心が軽くなったような気がした。
「別に、何もしてねーよ」
山野君はちょっとだけ照れて、頬をかいた。
その次の瞬間だった。
「！！女神！！危ない！！」
ドンッと背中を押されて、思い切り転ぶ。
ドスン…っという鈍い音が背後で響く。
「え…？」
くるっと振り返ると、電柱の下敷きになった山野君がいた。
「嘘…嘘でしょ！！！嫌！！山野君！？返事して！！！」
声は帰ってこない。
「嘘でしょ…なんで」
「もう分ったか」
さっきまで私のいた場所に神様が立っていた。
「神…様…」
「少し早いが、お前の『幸せ』は終わりだ。
これから過去を見てもらう」
「過去…？」
それを聞く間もなく神様は私の額に手を当てた。
「少し、つらいものになるが…」
そんな神様の声がどんどん遠ざかっていき、私は意識を失った。
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akka(プロフ) - 蒼猫。さん» ありがとうございます<(_ _)>聖香はキャラ的に私も好きです (2013年9月25日 19時) (
レス) id: 5dd99b923e (このIDを非表示/違反報告)
蒼猫。(プロフ) - 完結おめでとうございまぁす!!ちょっと寂しいですけど…幸せになれてよかったです!!(ノД`)・゜・。 聖香ちゃんスキです!! (2013年9月25日 18時) (レス) id: 0cd0bc8444 (このIDを非表示/違反報告)
蒼猫。(プロフ) - akkaさん» いえいえ、楽しみにしてます♪ (2013年9月16日 18時) (レス) id: 0cd0bc8444 (このIDを非表示/違反報告)
akka(プロフ) - 蒼猫。さん» まじすか！！教えてくださってありがとうございます<(_ _)> (2013年9月16日 18時) (レス) id: 5dd99b923e (このIDを非表示/違反報告)
蒼猫。(プロフ) - akkaさん» わー(´；ω；`)続き待ってます…!!あ、あと…25話の「一週間前にお父さんが死んで、ついさっきお父さんが死んだ」ってなってます；；違ってたらスミマセン…!! (2013年9月16日 15時) (レス) id: 0cd0bc8444 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：akka | 作成日時：2013年9月3日 17時
