最強の殺し屋は転生して鬼狩りするんだって。弐

85話 天元が怒るとは思わなかった… ページ39

バタンッ



『…行っちゃった、まじかぁ…本当に虫持って帰ってくんのかな伊之助…』



まぁいいか、逃げれば。


それよりも…



『…この髪色…落ち着かないんだよなぁ…』ｻﾗｯ



真っ白、ものすごく白い、恐らく重度の容量オーバーによるストレスの物からなのか…わからん。



『…』ﾋﾞﾘﾋﾞﾘ



『…はぁ、遺伝子を組み替えても、黒に戻らないし……意味わかんねぇ。』



なんで？普通黒くなるじゃん。なんでなんないの？……もしかして、空虚が言ってた何か起こるかもなって…これのこと？？



『…まぁだが、プラスに考えれば髪が白くなって黒山Aだと気付かれにくくなるしな。気配も前と少し違うようだし…』



だけどなぁ…黒山って名前鱗滝さんが私が真っ黒だからって付けてくれた名前なのになぁ…



『…今度謝ろ』



『…ん？誰か来るな……』



ガラッ



天元「ようA！！しのぶから起きたって聞いて来たぜ、派手な髪色になったな！！」



『…天元か…派手というか…目立ちすぎる。』



天元「いいじゃねぇか、俺の髪色と似てるし、不死川とも同じ感じだしよ、派手になったじゃねぇか。」



『いいことがない…』



天元「まぁでも、よく起きたA、えらいぞ！」ﾎﾟﾝｯ


『…あぁ、おはよう！』



天元「おう！1週間もサボりやがって！」



『すまんすまん、まぁでも、1週間も寝てる感覚なかったなぁ…』



天元「いい休暇になったんじゃねぇの？」



『…そうだな、うん。いい休みだった！』



天元「よし！じゃあ…」



『…ん？何で立つんだ？もう帰るのか？』



天元「…俺はよォA、毎日見舞いに来てたんだぜ？」



『え？そうなの？ありがとう……てかなんでそんなに怒って』



天元「この祭りの神の俺がこの1週間毎日見舞いにきてやってたって言うのにお前は全然起きねぇわ、三日目に来た時は普通に黒髪だったのに四日目に来たら何か髪が白くなってるわ、心臓はずぅっと動かねぇわ、俺がずっと戻ってこいって言っても全然戻らねぇわで本当……めちゃくちゃ心配したじゃねぇか…」



『天元…』



『すまなかった、そうか、天元が戻ってこいと言ってくれてたのか…』



天元「…あぁ、俺と竈門でお前に毎日こっちに戻ってこいって言ってた、竈門なんか泣いて言ってたんだぜ？お前の手をきつく握ってよ。」



『…なら私は、天元と炭治郎に助けられたな。』



『ありがとう！ただいま天元！！』



天元「…おかえりA」

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