最強の殺し屋は転生して鬼狩りするんだって。弐

72話 何年ぶりかの能力進化。 ページ26

ドンッ




『え？』




なんだ？目の前に上弦の参が、早い。




煉獄「炎の呼吸 弐ノ型 昇り炎天」



ザシュッ


ダダダ



猗窩座「いい刀だ」ﾋﾞﾁｯ



『…反応できなかった…』



炭治郎「大丈夫かA…！？」



『…炭治郎こそ、大丈夫か？』



煉獄は強い。私が想像していたものよりも遥かに。



煉獄「何故手負いの者から狙うのか理解できない。」



猗窩座「話の邪魔になるかと思った、俺とお前の。そして黒山Aの。」



『…またか…』



また私のせいで…



煉獄「君と俺が何の話しをする？A少女も関係ない。初対面だが俺はすでに君のことが嫌いだ。」



猗窩座「そうか、俺も弱い人間が大嫌いだ。弱者を見ると虫唾が走る。」



煉獄「俺と君では物ごとの価値基準が違うようだ。」



誰かが死ぬ前に……行動をしなければ。



『“メモリーチェック”』ｷﾞｭﾙﾝｯ



ん？なんだこいつ。記憶が無い。完璧に無い。何も無い。強くなる事しか考えてな




ブチュ




『…あれ…？』



なんだ？何も見えなくなった。真っ暗だ。



炭治郎「ｯA！？」



『炭治郎、私今、どうなってる…？？？』



煉獄「ｯA少女！！」



猗窩座「上弦の弐から聞いたぞ、お前は死なない体なんだってな？いいな、強い、強いぞ。黒山A、お前も鬼になれ。」



ｽｯ 『……眼を…潰されたのか…』ﾋﾟﾁｬ



顔に触れて確認すると液体が垂れていた、目も触ってみたが何も無かった。



猗窩座「お前痛みを感じないんだろう？」



『…どうだかねぇ、知らないな。』



猗窩座「眼を潰されても発狂もしないなんてな、予想外だったが気に入ったぞ。やはり鬼になれ。」



『どうでもいい…眼を潰しやがって…お前の為にやってあげたのに。』ﾋﾞﾘﾋﾞﾘ



炭治郎「っA？？大丈夫なのか？？なぁっ……手が刀にっ…！！」




『心配するな炭治郎、私は至って通常さ。』




ガッ



煉獄「なっ！？何をしているんだA少女！！」



ﾎﾟﾀﾎﾟﾀ



ビリビリ



技名を言わないで変身するとやはり質が落ちるな。だがまぁ手を刀にするのが上手くいったようだ。体を金属にしたのは初めてだったが……やはり私の変身能力は細胞とか関係なかったか。



『…生き返り完了。もう目が使える。せっかくお前の大切な人の姿になってやろうと思ったのに……』



『私はさっきよりも強くなったぞ猗窩座。』



もう技名を言わなくても変身できるから。

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