最強の殺し屋は転生して鬼狩りするんだって。壱

プロローグ＆1話 ページ1

『来世は幸せになってね。』ﾊﾞﾝｯ



今日も依頼を淡々とこなす。

人殺すだけで沢山お金が貰えるんだから…

嫌な世界だよ。



ﾋﾟﾋﾟﾋﾟ 『はい、こちらトランス。』




『無事任務完了、すぐ帰りますボス。』



死体処理はどっかの組がやってくれるんだとさ。



『…今日もなんも感じないかぁ…』




いきなりだけど私は人造人間。
人を殺す事に特化して造られた人間。



私を造ってくれた博士は私に変身能力と、記憶を視る能力をくれた。



ナンバーは0.0 で、コードネームはトランス。

ピチピチの20歳。




私は一番最初に造られた試作品だったけど、上手くいったらしい。

トランスって名前は変身能力から取ってる。

記憶を視るのはおまけ。




『でもこれ結構使い勝手の良い能力なんだよねぇ。』




私は組内で1番最強の殺し屋とも呼ばれ、また悪魔とも呼ばれる。
私はターゲットの記憶を読み取り、1番大切に思ってる人物の姿になって殺す。


なんでかというと。



『死ぬ最後には大切な人に会わせてあげないとね、可哀想だし。』



こういう理由から。



なんだけど……なぜか仲間には悪魔だとか心がないとか最低とか人間じゃないとか言われるんだよねぇ…




まぁ人間じゃないんだけど。




『私めちゃくちゃ優しいのに…』




まぁいいや帰ろっと。





＿＿＿＿＿＿ｶﾞｻｯ






私は間違ってたんだと思う。




だって…





「悪魔めっ…お前も死ねっ！！！」ﾊﾞﾝｯ





殺しそこねたターゲットに殺されたから。





“悪魔と言われ。”





『…最悪だよ……ごめん博士…』ﾊﾞﾀｯ




………………………………………………………………

『…っ…あれ？』



『空だ…なんで？』




おかしい、さっきは夜だった、それに路地裏。




でも今は…




『…山の中？』




自分の体を調べる。




『…どうなってんのさ。、』




(なんで子供の姿？私変身してないはず…)




ｺﾞｿｯ 『…これだけあってくれたんだ。』




それは私が愛用している刀。博士が初仕事の時にプレゼントしてくれたやつ。




ｷﾞｭｯ 『よかったぁ…ほんと。』




『あともう1つ確認せんと…』ｽｸｯ




私は立ち上がって。




『“トランスフォーム”』ﾋﾞﾘﾋﾞﾘ




犬になってみた。




『…一安心。』




どうやら変身能力はそのまま引き継いでたっぽい。




『“解除”』ﾋﾞﾘﾋﾞﾘ





人型に戻る。





『とりあえず人探そ。』

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