gnzkに夢を見る (ページ8)

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好奇心ページ8

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「あのさぁ？特に深い意味はないんだけどぉ」

僕はテレビを見ながら恋人に声をかけ、恋人は自分のスマホを見つめながら「んー？」と間延びした返事をした

「ちゅーしたい」

そう目線をテレビから離さずに言うと、斜め下あたりでごろりと横になりながらコタツでぬくぬくと温まっていた恋人がガタガタと色んなところにぶつかりながら起き上がった

「大丈夫？痛くね？その音」

「いたいけどそれどころじゃないよね、！？」

「どこぶつけたの？アザになっちゃったんじゃない？」

「の前に何！？ﾁｭｯ、、ちゅうしたい、！？えっ！？弦月そういう欲ないと思ってたけど、！？」

「…うん、人よりはないかもね？それ言ったらAもそうじゃない？」

「まぁ、うん、そうだけどそれは置いといて、なんで急にちゅーしたくなったのさ！！」

「………君とキスしたらどうなるのかな〜って気になっただけだよ」

「好奇心かい」

Aは真っ赤だった顔をしゅ〜と落ち着かせ、冷静にそうツッコんだ

そうだね、好奇心かも。
見ていた番組がたまたま恋愛ドラマで、たまたまキスシーンがあって、その人たちがあまりにも幸せそうキスをするものだから気になってしまったのかもしれない。

「…したくないならいいよ？」

「したくない訳では無いのですが、今までそういう雰囲気になったことないからさ、緊張する」

「慣らす？」

「慣らすとは」

「最初は手から初めて次はおでことか」

「あ〜…それいいかも、そうしようか」

自分で言っておいてこれは逆に焦らされて恥ずかしいのではと思ったけれど、Aはそうでも無いらしく、「はいどうぞ」と手を差し出してきた。
僕はその手を優しく、優しくすくいとり、ゆっくりと自分の口に近付ける。
唇と手が触れる瞬間にちらりとAを見つめて、柔らかく微笑んだあと、ふにゃりと唇を押し当てた

「…どう？」

「…心臓に悪い…こっち見ないでよ…絶対変な顔してた…」

「そ？可愛いと思ったけど？」

「うぅ゛〜！！！！」

「唸らないでwもう、意地悪してごめんね？」

目をぎゅ〜っと閉じてくしゃくしゃの顔で唸り声をあげるAが可愛くて、もっとしたらどうなるんだろうとソワソワしてしまった。Aに静かに近づき、キスをした手を片手で握りながら、もう片方の手で前髪をさらりとわけて、おでこにキスをした

「……え、？」

「…ごめん、可愛くてしちゃった」

「〜！！やだ〜！！私の弦月がかっこいいよ〜！！」

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