gnzkに夢を見る (ページ9)

今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:17,845 hit

好奇心2 ページ9

・

「手とおでこでそんなんでどうするの？お口にするのが目標だよ？」

「オクチ…ムリ…シンジャウ…」

「死なない死なない」

「や〜！！心の準備させてよ〜！！」

おでこにキスをしてから、Aの羞恥心がMAXに到達してしまったらしく、イヤイヤと子供のように頭を横に振りながらこたつの中に隠れてしまった

本当にイヤなら無理強いはしないんだけど…

「やならやめるよ？や？」

「心の準備が出来てないんだってばぁ！やじゃないのぉ！」

そう、Aは嫌じゃないらしい
僕はうーん、少し考えたあと、少しだけ見えてるAの頭をぽんぽんと撫でながら、心の準備とやらが出来るまで待つことにした。

「準備が出来たら教えて？今日は無理とかほんとに無理とかなら、無理強いはしないし、また今度〜でもいいからね」

「…うん」

「僕が急におでこにちゅーしちゃったからびっくりしたんだよね？ごめんね、もっとゆっくりすれば良かったね」

「…んーん。びっくり、したけど、嫌ではなかったからね？」

「うん、分かってるよ、ありがと」

「…あの、さ」

「ん？」

「私、絶対、可愛くない顔になると思うから、さ、」

「…顔が心配でキスしたくないの？」

「そうですね、はい、そうです」

「………なにそれ、可愛いね。えー？可愛いなぁおまえ〜？？？」

「あんだよ〜！やめろよ〜！」

「かあいいねぇ〜！馬鹿な子ほど可愛いってこの事か〜」

「バカ！？」

「ばーかばーか〜好きな子が一生懸命答えようとしてくれてるのが可愛くないわけないでしょ〜？好きな子の必死な顔嫌いな奴いないしさ〜？おばかちゃんだねぇ〜」

「うぅ、…ほんとに？嫌わない？幻滅しない？」

「しないよ」

「………いーよ。」

もぞもぞとこたつの掛け布団が動き、ひょこりと少しボサボサになってしまった髪の毛を手で直しながら、コタツのせいか赤くなってしまったリンゴのようなほっぺをしたAが出てきた

ほんとに、可愛い子

僕はじんわりとあったかい頬に指を滑らせ、手のひらでAのお顔を優しく包む。
Aは僕が動く度にびくびくと肩を揺らしながら、ギュッと目を閉じて羞恥心に耐えてくれている
それが可愛くて、たまらなくて、初めて経験する、この胸の奥から込み上げるどうしようも無い愛おしさでいっぱいになった。
力がはいりきった瞼、眉がよってしわしわになっている眉間、頬、鼻、最後に、唇に。

僕はゆっくりと口付ける。