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「あんなにお金持ってたとは〜〜ふふ」
お昼頃、土方の財布を握りしめ、独り言を言いながら街中を歩くA
周りから見れば、似合わない財布を持って買い物に行くと勘違いする人はたくさんいるだろう
だが、Aは旦那の財布を勝手に持ち出し勝手に買い物に行くという性格の悪い事はさすがにしない
土方の仕事場、いわゆる真選組屯所に財布を渡しに行くのだ
「も〜〜あそこはあんまり行きたくないのになあ」
なぜ、財布を届けに行くのか___________
「財布忘れたから何か買っててくれって頼まれそうで嫌だし〜〜」
改めて言う。
性格は、この通り、曲がっている。
「総悟だけだったらいいけど、ゴリラ話し出すと長いし〜〜サッと渡して早く帰ろっと」
と、歩いている最中
「Aネ?!!」
後ろから自分を呼ぶ声が聞こえた
特徴のある話し方で、すぐ誰だかわかった
「神楽!」
今日は、いつもと髪型が違う、下の方で2つ括りをした雰囲気の違う神楽がいた
「遊びに行ってたの?」
神「そうアル。さつきちゃんと遊んでたんだけど、あいつ自慢ばっかネ!臭いし!私もゲーム機欲しいアル〜〜」
「あははっ……」
さつきって誰だよ、
なんて思いながらも、神楽の話を聞くA
神「Aは今からどこ行くアルか」
「屯所に、ちょっとね…」
と言いながら、手に持った土方の財布を神楽に見せた
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作者名:イユリ | 作成日時:2017年5月11日 1時