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、
足取りの重い土方さんを無理やり引っ張ります
うんしょ…うんしょ…
歩いてください!!
土方「行かねェって!」
『お願いします!髪止めを買うだけです!!2人で出掛けるんだし問題ないでしょう!?』
土方「問題あるわ!!」
わっ…耳にキーン、と来ました
なによ…
『お願いします!』
『私…』
『監視されるだけの生活は嫌なんです…』
土方「……」
『少しだけでいい。少しだけでいいので、普通の時間が欲しいんです!お願いします!!』
ほんの少しでいい
ほんのちょっとでいい
お願い…お願い…お願い、土方さん…
土方「………」
、
、
「わぁーったよ」
、
土方さんの足取りが急に軽くなったため、
前のめりになって転けそうになりました
わっ
土方「っと」
土方さんの顔が視界いっぱいに広がります
今日は青空…
彼の顔に影がかかる現象が起きています
でも、怖くない…
優しい眼差しがそこにあります
土方「買うモンはもう決まってンだろ?」
『はい!』
土方「なら、すぐに帰ってくるぞ!」
っ!!
それって、出掛けてもいいってことですか!?
『ありがとう、ッ!ありがとうございます土方さん!!』
私は思わず彼に手を伸ばし、
ほっぺたにキスを落としてしまいました
だってだって本当に嬉しくて
この沸き上がる気持ちが押さえられなくて
土方「ッ…!こ、これはデートじゃねェ!変なことするな!!」
顔を真っ赤にさせて、彼はそう怒鳴ったのでした
ふふっ
鬼じゃない
とってもとっても優しい副長さんです
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紅音 - 初コメ失礼します。とても面白いです!更新頑張ってください!楽しみにしています。 (2022年8月6日 14時) (レス) @page10 id: 49df10a6d1 (このIDを非表示/違反報告)
歴史クイズ - 続き楽しみにしてます! (2022年8月1日 13時) (レス) @page10 id: ce3cc772d9 (このIDを非表示/違反報告)
緋村 - 面白かったです!!!!続き下さい (2022年7月8日 22時) (レス) @page6 id: 5a52c0f3ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:真灯 | 作成日時:2022年7月2日 20時