【銀魂】攘夷四天王と“影”のお姫様３

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山崎「あ、あのさ…聞きたいことがあるんだけど…」



　…？聞きたいことですか？
　ソワソワしてそんな！遠慮なく聞いてください！！





山崎「どうしてあんなケガを？」


　け…が…
　この傷のことですよね

　お腹から刀の先っちょが見えてしまうほど貫通していたこの深い傷のことですか…




『……』



　山崎さんになら伝えていいのかな…




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『高杉さんに会ったんです…』





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山崎「ええ！？彼と！？」



　ものすっごく驚いてらっしゃいます
　高杉さん…噂通り、過激派の攘夷志士というのは本当のことなんですね…
　だからあの日も真選組に見つかって…





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山崎「彼と戦ったの！？」




　高杉さんと…？




『戦ったというより…』




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『庇ったんです…』




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『小さな兎ちゃんを…』




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　あの子…
　

　大丈夫かな…


　

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　瞳が“彼女”と似ていたから

　つい、守りたくなってしまった…




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山崎「……小さな兎を庇ったって…」



　＿＿＿＿意味はわからないけど、でも、なんだかこれだけは分かるような気がして…




山崎「ナミさん…やっぱり優しい方なんですね」




　＿＿＿これだけは理解できる


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　優しい…？
　ですか？山崎さんや副長さんにはまったく手が届きませんが…
　


『その子を助けられたのなら良かったと思っています！』


　誇りに思って大丈夫
　自分の美学を進められたのだから




山崎「でも、そのことをどうして副長に話さないの？それなら貴女に対しての解釈は変わるはずだよ？」



　変わると言われても…



『いいんです。お話できるようなことじゃないので…』


　それに、もう聞いてはもらえないと思う…








山崎「(謙虚な人だな…)」




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「＿＿＿万事屋の旦那とは大違いだ…」


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　なんとなく彼が呟いた言葉




　【万事屋】


　私は肝心なことを忘れているのではないだろうか…




＿＿「銀さんから10キロ離れたら爆死だよ？」



　爆 死



　ばく、ばくばくばく…





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『わっ、私…』



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『帰らないと、！』







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