検索窓
今日:2 hit、昨日:27 hit、合計:54,622 hit

80. 髪飾り ページ31

.



『変わりすぎだよ…シンくん…』








高杉「…お前の泣き虫は変わんねえな」



『…っ…』







すると


シンくんは私の髪の毛に触れた







高杉「Aが持ってろって言ってた髪飾りだ」




私の頭には
光を反射して綺麗に輝く蝶の髪飾り。






私はこの髪飾りに見覚えがあった。





たしか、
ずっと昔に







『シンくん、これ持っててほしい』



高杉「髪飾り?」



『綺麗でしょ』



高杉「これ女のやつだろ。なんで俺が…」



『私は持っててダメだから。…でもすごくお気に入りなんだ。』



高杉「…ふーん」



『それに、このエメラルドの蝶々、なんだかシンくんの目の色に似てて綺麗なの』






あのときシンくんは
嫌々持ってくれていた気がする。





小さい頃母上からもらった
大切な蝶の髪飾り。





私を男として育てようと父が
動き出したときから

私の着物も持ち物も捨てられた。





そして代わりに

シンプルで飾り気のない着物や
動きやすいもの、防具などが増えた。






でも

この髪飾りだけは
どうしても捨てられたくなかった。




家に置いていたら
捨てられるのは目に見えている。









だから、

シンくんに預けたんだ。








そんなに大事なものなのに、
私は忘れていた。









だけどシンくん_____高杉晋助は




ずっと、







この十数年間大切に持っていてくれた。







『…っ、ぐす』



高杉「お前は本当によく泣くなァ」



『あ、りがとっ…ずっと、持っていてくれてっ…!』





自分の中の感情は
もうすでにぐちゃぐちゃで

涙が止まらない。









今、このときが全て憎かった。

つらかった。









どうしてこのタイミングで
再開するんだろう


どうしてこのタイミングで
思い出してしまったんだろう








私、今は江戸で警察をしてるんだ






昔のままだったら



また、一緒に笑いあえたかもしれない

また、一緒にヤクルコ飲めたかもしれない









今の私は

貴方たちを、捕まえなければいけない。





神さまはやっぱり
意地悪をしている。

.

81. 覚悟→←79. 艶々の紫髪



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (88 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
170人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 高杉晋助 , 土方十四郎   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

がねめ(めがね) - ゆうかさん» まだまだ未熟者ですが完結までお付き合いいただいて本当にありがとうございます(;;)私もコメントいただけて本当に嬉しくてずっとニヤけてます。これからもどうぞよろしくお願い致します!!本当に本当にありがとうございます! (2018年4月3日 23時) (レス) id: 77056c5502 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうか(プロフ) - まずは完結おめでとうございます!次のお話への繋がり方がとっても素敵です(T_T)続きだと思って読ませていただきます! (2018年4月3日 22時) (レス) id: baf03f21d4 (このIDを非表示/違反報告)
がねめ - ややさん» ありがとうございます(;_;)更新が滞ることが多々ありますががんばりたいと思います!これからもこの作品をどうぞよろしくお願い致します!! (2018年3月27日 21時) (レス) id: 77056c5502 (このIDを非表示/違反報告)
やや(プロフ) - とても面白かったです!!これからも頑張って下さいね! (2018年3月27日 20時) (レス) id: 551e634984 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:がねめ(めがね) | 作成日時:2018年3月27日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。