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77. 二人の出会い ページ28

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(高杉視点)




『…倒れて…る?』






寺子屋を抜け出して
神社の前で昼寝をしてるとき


初めてアイツに出会った。







高杉「…倒れてねえよ」



『あっ、よかった生きてる!』



高杉「…誰だお前」



『私?私は…A。』



高杉「誰かの回し者か?」



『回し者?そんなんじゃないよ。ただ散歩してただけ。そしたら変な紫頭が死んでて…』



高杉「だから死んでねえって」






年は俺よりも下に見えたが
行動や言動はどこか大人びていた



そいつは飽きもせずに
俺が神社にいると毎日来た。








『シンくん傷だらけだね』



高杉「お前も傷だらけじゃねえか。女のくせに喧嘩っ早いんだな」



『あは、そうかもしれない』



高杉「お前も飽きねーのな、こんなやつに毎日毎日」



『飽きないよ、シンくん見てると元気でるもん』






初めて会った時





綺麗な着物に身を包んでいたAが

今では白い稽古着を着ていた。






日が経つに連れて



顔には絆創膏
腕にはアザがたくさんできていた。






サラサラで綺麗だった髪の毛は
短く切られていた。





『シンくんおはよ!』



高杉「…お前、ここに来る時以外は何してんだ?」



『んー?稽古したり、読み書きを習ったり歴史を習ったり…』






俺が子供だった時代
寺子屋に通うのは男だけで

女は家で家事をするもんだった。



そして寺子屋に通えるのは
武士の子供やいわゆるお金持ちだけ。







高杉「お前、男?」



『【ピーー】はついてないんだけど、』



高杉「…そうか」





はじめこそ
意味わかんないやつだと思っていたが



どうでもいい話をしたり
一緒にヤクルコ飲んだり
昼寝をしたり



俺にとっては退屈な日々のなかの
唯一の楽しい時間だった。

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設定タグ:銀魂 , 高杉晋助 , 土方十四郎   
作品ジャンル:アニメ
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がねめ(めがね) - ゆうかさん» まだまだ未熟者ですが完結までお付き合いいただいて本当にありがとうございます(;;)私もコメントいただけて本当に嬉しくてずっとニヤけてます。これからもどうぞよろしくお願い致します!!本当に本当にありがとうございます! (2018年4月3日 23時) (レス) id: 77056c5502 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうか(プロフ) - まずは完結おめでとうございます!次のお話への繋がり方がとっても素敵です(T_T)続きだと思って読ませていただきます! (2018年4月3日 22時) (レス) id: baf03f21d4 (このIDを非表示/違反報告)
がねめ - ややさん» ありがとうございます(;_;)更新が滞ることが多々ありますががんばりたいと思います!これからもこの作品をどうぞよろしくお願い致します!! (2018年3月27日 21時) (レス) id: 77056c5502 (このIDを非表示/違反報告)
やや(プロフ) - とても面白かったです!!これからも頑張って下さいね! (2018年3月27日 20時) (レス) id: 551e634984 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:がねめ(めがね) | 作成日時:2018年3月27日 19時

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