【高杉】混ぜるなキケン2【土方】

74. 大きな船 ページ25

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祭り当日



花火や催し物が
開催されるのは夜の19時



しかし
江戸の人は祭り事が好きなようで

夕方なのに人の数は半端じゃなかった。





『この人数じゃ、どれが攘夷浪士かわかりづらいですね…』



土方「ったくどんだけ祭りが好きなんだよこいつら」



『まあまあいいじゃないですか、私も祭りは好きですよ』








祭り会場の警備と称して
不審な動きを見せた人間を取り締まる

それが今回の内容。







土方「わかってるよな、いくら高杉だからって見逃さねえからな」



『わかってますよ、私は公私混同するような人間じゃありません。…あー！りんご飴だ！』



土方「いやめちゃくちゃ公私混同してるけどォ！？」



『ゴホン…失礼しました。』



土方「不安しかねえ…」








町歩く子供たちから
聞こえてきた会話







「あっちにおっきな船あったよ！」


「見にいこう！」








『船…？』



土方「屋形船とかじゃねェの？」




『土方さん、ここの近くに川も海もないです』



土方「じゃあ展示とか」



『…土方さん、展示は午前で終わりました。』



土方「…まさか」







少年たちが走って行った方向の
空に大きな船が漂っていた。







『あれって…』








ただの船ではない

大きな大砲を装備した、武装船









土方「…祭り、いや、江戸ごとぶっ壊そうってわけか」



『やばいじゃないですか！早く町の人を避難させないと！！』






胸につけた無線機で
隊士たちに告げる





土方「おめーら！今すぐここから住民を避難させろ！」






その瞬間、





私たちの背後から
大きな爆発音がした。


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