【高杉】混ぜるなキケン2【土方】

73. 真選組のために ページ24

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逃げ出したのは良いが
後ろからは男たちが走って追いかけてくる。



このままではいずれ
追いつかれてしまう







私は無意味に剣術を
教え込まれていたのではない。




戦わなければ
自分がやられる。







無我夢中で男たちと戦った。



走っては剣を振り回し
また走って逃げる。



そうしているうちに
追いかけてくる男はいなくなっていた。









返り血を浴びた着物。

食べるものもない。



誰かに助けを求めることもできない。







見知らぬ土地をただひたすら歩いた







次第に足に力も入らなくなって

もう限界だと思った時



上京してきた途中の
近藤さんたちに拾ってもらった。



浪士組が結成される前の話だった。







そして浪士組から真選組になり

私は真選組の隊士として
ここに住まわせてもらうようになった。





『真選組に、命を捧げる覚悟はとうの昔にできています。』



土方「はあ…お前の強い意志は伝わった。近藤さん、こいつに話しても大丈夫か？」



近藤「ああ。無理はしてほしくないが…A、俺もお前らのために命張って真選組を守りたいと思ってる。気持ちは一緒だ」



『近藤さん…』



土方「明日、江戸で祭りがある。そして裏で攘夷志士が怪しい動きを見せている。…意味、わかるな？」



『祭りって…人がいっぱい集まるのに』



土方「だからこそ明日を狙ったんだろ。







それに、今回は

ただの攘夷志士じゃねえ。







…鬼兵隊だ。」



『鬼兵、隊…』


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