【高杉】混ぜるなキケン2【土方】

63. 夏の始まり ページ14

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桜も散り
木には青々とした葉っぱが茂り

季節は春から夏へ。






屯所内でも
隊服のジャケットを脱いで

ワイシャツで過ごしている隊士もチラホラ。







そして私も




『なんか今年って去年より暑くないですか』


土方「お前より俺の方が暑いわ」


『まあまあいいじゃないですか、土方さんの影が一番良いんですよ』





土方さんの影を使って涼んでいた。





『土方さんはジャケット脱がないんですか？』



土方「隊服を着崩すのは局中法度に違反してんだぞ。アイツらあとでたんまりしごいてやんねえと」



『…とかいいながら、見逃してくれるんですよね土方さんは』



土方「…いい加減俺の影にいるのやめろ」



『とかいいながら、退かないでくれるんですよね土方さんは』






副長だから
隊士の手本にならなければいけない

だから自分はいくら暑くても
しっかり制服を着る。





そのくせ
隊士たちには甘いんだから







鬼の副長とは言われているものの

優しさの塊のような人だ。








近藤「トシ、お前もワイシャツになっていいんだぞ。今年は去年より気温が高いんだ。スーパークールビズってことで局中法度は休みにしようと思う」





近藤さんからの提案で

ようやく土方さんもワイシャツ姿で
いるようになった。



それを見た他の隊士たちも
堂々と重いジャケットを脱ぎ捨てた





やっぱり副長は
他の隊士のお手本にもなってるんだ


すごいや土方さん。



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