【高杉】混ぜるなキケン2【土方】

62. 不思議な少年 ページ13

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少年に引っ張られて
気がつけばいつもの甘味処





『あのね、私も暇じゃなくて』



少年「そんなにマヨネーズ持って仕事してるなんて言わせねえぞ」



『これは、お使い的なアレなの！！』






隊服着て来なきゃよかった




土方さんにマヨネーズのお使いを
頼まれていた時に


既視感のある少年に衝突されて



そして今
少年と一緒に甘味処にいる。



…なんでこうなった






少年「アンタ金持ってる？」



『持ってるといえば持ってるけど…』



少年「俺昨日から何も食べてないんだ。」







やっぱり
どれだけ口の悪い生意気な子供でも

色々な事情があるみたいで







『しょうがないなあ、おばさーん！店にあるだけのお団子ください』



少年「…いいの？」



『いーよ、お腹いっぱい食べて』



少年「…ありがとう」







目がキラキラし出した。






『ここのお団子美味しいでしょ、一番のオススメはお汁粉なんだけど』



少年「お汁粉あるの？」



『ほんとに美味しいの！おばさん、お汁粉ください！』








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少年「ほんとだ…うまっ…」



『でしょ！へへ』






少年のお団子を頬張る姿は

なんだかハムスターみたいで



見てるこっちまで

しあわせな気分になった








そうして


甘味処のおばさんと少年とお話したり

団子の美味しい作り方を聞いたりしていたら




気がつけば夕方に。






『…そろそろ帰んないと親御さん心配しちゃうよ』



少年「…うん」



『送って行こうか？』



少年「いいや、アンタには団子まで食わせてもらったし。家くらい一人で帰れる」



『気をつけて帰るんだよ』



少年「今日はありがとうございました。じゃーな！おまわりさん」




なんだか不思議な少年だった。


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