肆:知ってるチャイナ娘には気を付けろ ページ5
警戒して、細心の注意を図る。
「本当に良かった……。あ、いきなりこんなこと言われても意味分かんないですよね、すみません……」
何分かの沈黙を押し切って、またメガネが口を開く。
「倒れてたんですよ」
「私が……?」
「ええ、最初は死んでるかと思ってどうしようかと思ってたんですけど、ちょうど銀さ……うちのオーナーが通りかかって」
小さなパズルのピースが、やがて大きな"何か"になっていく、直感ではあるが何だかそう感じる。
曖昧な記憶とパズルのピース、その二つが合わさればきっと……。
目には見えない希望さえ感じた。
「おーい、新八ぃ。お粥作ってきたネ」
勢いよく開けられた襖。
奥からは子どもが出てきた。
「あぁ、ありがとう神楽ちゃん。……て、お粥どこにあんの?てか、これもう嫌な展開しか読めないんですけど」
「大丈夫アル。ちゃんとまだあるヨ、私の胃袋の中に」
「おいぃぃぃ! 何してんの、アンタ⁈ ちゃんとお客用に取っとけって言われてたでしょうが!」
どうやら名はカグラと言うらしい。
同じ匂いがするのは気のせいだろうか。
ーーいや、気のせいなんかじゃない。
私と同じ獣の匂い。
私と同じ瞳の奥に隠された人殺しとしての本能。
夜兎と見た。
伍:挨拶は人の目ェ見て言うもんだ→←参:知らないメガネには気を付けろ
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
4人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時:2017年2月26日 21時