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18.命令 ページ18

眠っていた私を起こしたのは騒がしい足音だった。



次の瞬間には外と部屋を繋ぐ戸が開けられ、私自身に大きな衝撃が生じた。



首が締め付けられるような苦しさに、意識がはっきりとする。



目の前には総悟が居て、私の胸倉を掴んでいた。




激しい息切れ。


今にも泣きそうになるのを我慢して、今にも人を殺してしまいそうな顔。





「沖田隊長!!やめてください!!」


近くでは山崎さんが私から総悟を引き離そうとしている。


その騒ぎに、いつも眠りの浅い土方さんが駆けつけた。



「おい なんの騒ぎだ!!」


「沖田隊長が 突然見廻りから帰ってきたと思ったらAはどこだって...
部屋にいる筈だと思ってそう伝えたらこれです!


副長も止めてください!」



山崎さんも土方さんも状況が掴めないようでいるが兎に角総悟を落ち着かせようと引き離そうとする。


けれどそれよりも強い力で総悟は私の胸倉を掴んでいた。






「どういうことだ てめぇ...


なんなんだよ!!」




「沖田隊長落ち着いてください!!」


「おい 総悟!!」






ごめんなさい。




声にならない想いが頭の中で反響する。





こんなことになるなんて思ってなかった。



こんな顔をさせたかったんじゃなかった。




ただ皆の役に立ちたかっただけなのに









「何してるんだ!!」




混乱した状況の中、また別の声がその部屋に響く。


全員の視線が声のした方に向けられると、そこには近藤さんが居た。



切羽詰まった表情で、私に視線を向けている。


その緊迫感が、私達の騒動とはまた違うものだと悟らせた。




「今しがた 上から命じられた




咲乃Aを









真選組一番隊隊長に始末させろ と」

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作者名:捺稀 | 作者ホームページ:   
作成日時:2018年12月7日 0時

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