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11.沖田総悟 ページ11

沖田総悟。


こいつとは気が合わない。



心底大嫌いな男だった。




だからこの時も





Aを逃がす為男を殴ろうとした。






けれど








ソイツはいつもの様に私を蔑むわけでも殴るわけでもなく










ただただ黙ってAに哀しみの目を向けた。






「お前...」



「おい総悟!!」




何故か私と沖田の間に入り私を庇うよう背中を向ける土方。


その私の後ろから山崎が出てきて私の体を定春の上へと乗せた。




「お願いします!!このまま彼女をッ...








Aを沖田隊長から遠ざけてください!!」




涙ぐんだ必死の表情。


土方は刀を引き抜いていた。




何もワケが分からなかった。


次の瞬間には定春は走り出していて私は落ちそうになるAを分からないながらも支えた。



万事屋に向かえば銀ちゃんがいる。



銀ちゃんに会えば...






そう何度も心に言い聞かせ、Aの体に覆い被さるように定春の毛にしがみついていた。

















「神楽ちゃん!!」






万事屋に向かっている途中、その時に新八に出会ったのだ。



ちょうど万事屋から家に帰る途中で、定春の上に乗るAの流す血を見て驚いた新八に先程のことを話した。




その話している最中、Aは目を覚ましたのだ。



定春の上から飛び起き私達を見た瞬間にAは身構えた。


が、左腕の痛みに気づいたのか苦痛に顔をゆがめた。




「激しく動かない方がいいアルよ」


「とりあえず手当しましょう 僕達は敵じゃないです」




この時のAは、今と全く変わらなかった。


酷く警戒するわけでも冷たくあしらうわけでもなく、






優しく笑ったのだ。

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作者名:捺稀 | 作者ホームページ:   
作成日時:2018年12月7日 0時

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