検索窓
今日:8 hit、昨日:23 hit、合計:94,845 hit

四十四 ページ44

煙に紛れて沢山の足音と




「行けぇぇぇぇえ!!」




近藤さんの声が聞こえた。

十四郎ちゃんの方を見れば彼は暗がりの方へと歩みを進めていた。見ると蔵場が先程のところにいない。

蔵場を追いかけた十四郎ちゃんの元へ浪士達を行かせないよう、その道に立ちはだかる。




「テメ、何者だ!」
「女だからって容赦しねぇぞ!」


『だーかーら!女だからって舐めてっと』




相手が構える前に地面を蹴り飛ばす。
大分ある身長差を生かして懐に潜り込めば、剣をその腹の中にぶち込んでいく。血で視界が真っ赤になる。やっと見えた薄い光、全員が倒れていることを横目で確認する。

真っ赤に染まった刀をひと振るいすれば赤い飛沫が飛ぶ。少しだけ息のある野郎どもに言う。




『痛い目にあうんだよ、ばーか』


またあの、空気を切る音が聞こえた。避けようと体を捻るが




『……ッ!!』


それは数秒遅かった。




右肩を銃弾が掠る。咄嗟に体を捻ったから貫通は免れたものの、当たったもんは鉄だ、掠っただけでもそこからは溢れるように流れた。






__とんでもないもんをお江戸に持ち込んでくれたようで。



球の速さと飛んできた場所を瞬時に計算し、出た答えの元へ浪士から奪った刀を思い切り投げる。数秒後、仕留めたことを知らせるように何かが落ちた音がした。

四十五→←四十三



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (48 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
89人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 真選組 , 土方十四郎   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:翡翠 | 作成日時:2018年8月31日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。