検索窓
今日:4 hit、昨日:23 hit、合計:94,841 hit

十五 ページ15

「関係ねーつってんだろーがァ!大体てめェなんで此処にいんだ!」


「副長!落ち着いて!」


『そうだよ、十四郎ちゃん。隣に病人いるんだから』


「うるせェ!大体おめーはなんでアフロなんだよ!」


『だから成り行きだって言ってたでしょーが!』


ザキちゃんと二人で十四郎ちゃんを止める。止めるつもりはさらさらなかったが隣に眠るミツバちゃんの事を考えると野放しにしておけるわけもなく、自然と手を伸ばしていた。

だが彼は怒るところが間違っていて止めたのが馬鹿らしく感じた。けどひっくり返せばそれくらい気が気じゃないってことだろう。こんなに心の中を荒らすなら最初の判断間違えなきゃよかったのにと溜息を吐くがそんな気持ちが伝わるわけもなく。


__つか力強すぎるんだよ、落ち着けよコノヤロー。


どうにかこうにか十四郎ちゃんを落ち着けると襖が開いて一人の男が正座の状態で頭を下げた。




「皆様、なんのお構いもせず申し訳ございません。ミツバを屋敷まで運んでくださったそうで。お礼申し上げます」




驚いた。こんなにも礼儀正しいもんなのかと。港にいた人物は別人なんじゃないかと疑うくらいだった。けど顔は同じ、作っているもんだとわからない私達じゃなかった。現に十四郎ちゃんは眉を寄せて蔵場を睨んでいた。この人はどうしてこうも分かりやすいのか。でもそれは私だけだったみたいで、他の人たちは気づいていないようだった。



この人が、ね。

十六→←十四



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (48 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
89人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 真選組 , 土方十四郎   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:翡翠 | 作成日時:2018年8月31日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。