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中村「今更、なんのつもり??




復讐でもしにきたのかしら」







そう鼻で笑う中村が嫌いなのに、むかつくのに







言い返せなかった







中村のAを蔑むその言葉は






依央利を怒りのスイッチを押した






依央利「当主が直々に受け入れました




あなたには関係ない」





依央利はAと中村の間に立ってそう言い切る





A「い、依央利…」






中村「と、当主直々って、、






あなたご自分がなにをなさってるか






わかってるんですか?、こんなこと許せませんよ!」





中村の声には人を縛る力があった





その声を聞くと、何故だかその通りだと思ってしまう






そんな嫌な力






それでも、依央利は怯まなかった






依央利「もう一度言います、



 

当主が直々に受け入れました






…、、関係のない奴が口出しするな」





依央利の吐き出したその言葉は



中村の逆鱗に触れる




中村「あ、あなた、誰に向かって...っ……!」




依央利「あなたこそ誰に向かって




口を聞いてるんですか…、、





私は宮本真蔵を受け継いだ2代目当主、





宮本依央利です」




その言葉はすごい威力で




中村は、苦い顔になる





中村「なっ、、、、!!?」







依央利「僕はあなたにとっては




扱いやすい駒だったかもしれない





期待しやすい、理想を押し付けやすい





そんな玩具だったかもしれない





今の私がいるのはあなたのおかげだ





間違いなくあなたがいたからです、」






中村「そうでしょう、だったらそんなやつ…「でも!




僕にだって人の心はある





もっと前からこうするべきだったんだ






わかってた…、、、弱かったんだよ、俺は






Aが傷ついていて助けられなかった







動けなかった







あなたに汚されすぎて





随分と大切なものが見えやすくなりましたよ」






そう言って今度は依央利が嘲笑った






その顔はAの知ってる依央利じゃなかった







悔しさで逃げ出すそんな弱い依央利じゃなかった






依央利「中村絹江さん、




あなたを本日で解雇します





宮本家からすぐに出て行きなさい」






中村「な、、、なにを言ってるの、、?」






依央利「こんなに遅くなってしまったのは




僕の責任です





すみませんでした」







そう言い放った依央利の顔は





味方のAでさえもぞっとするほど怖かった









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作者名:おぐら | 作成日時:2019年10月28日 4時

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