人攫い ページ4
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よく晴れた昼、
Aは、夕方からの雨に備えて
早めの買い物に来ていた
A「卵、チーズ、鶏肉…」
少ないお金で4人+1匹分のご飯は
それはもう切り詰めなきゃいかなくて
Aは真剣に考える
「おい、手を挙げろ!!!」
「きゃーーーーー!!」
「騒ぐんじゃねえ、おい、お前、
レジにある金、全部よこせ!」
真昼間のスーパー
その1つのレジでは強盗犯が騒いでいた
しかし、真剣なAは
それに全く気づかない
そのままそのレジに向かって歩く
(トンっ
「あぁ?!なんだお前」
A「あ、すみません、
でも、レジ混んでるんで
早くしてくれませんか?」
そのあまりにも普通のAに
お客も強盗犯も一瞬の間ができる
「いや、お前見えねえの?
今、強盗してるんだけど、強盗中なんだけど!?」
A「なに?ごぼう欲しいんですか?」
「ごぼうじゃねえよ!強盗!!!」
思わず突っ込んでしまう犯人も
知らずに喋るAも
バカだ、、、
その場にいた全員が思った
その妙な掛け合いの隙に
レジの人は逃げ出し警察に電話をかけていた
「ちっ、、、てめえ、こいや!!」
A「はっ、、?え、、ちょっと、、、」
強盗犯は、Aを道連れに
その場から逃走、
Aはなにも知らずに引っ張られていく
A「なんなんですか、私そんなに
暇じゃないんですけど
まだ買い物したかったんですけど、
これじゃあ、みんな餓死しちゃう」
引っ張られてもなお気づかないAは
そのまま車に乗せられる
「うるせえな、お前がいなきゃ
成功してたんだよ、責任とれよ」
車を飛ばす強盗犯はイライラしながらそういう
A「成功?
なにを成功させようとしてたんですか?
ああ、もしかして値切り?」
「ちげえよ!!!!」
さっきから会話が成り立たない
犯人、小五郎とAの
地獄のランデブーが始まる
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作者名:おぐら | 作成日時:2019年10月28日 4時