暗雲 ページ16
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それは、前触れもなくやってくる
いや、前触れはあったかもしれない
いつのまにか感覚が鈍っていただけかもしれない
深夜、寝静まった町の一角
それは、ひっそりと牙を剥いていた
「あぁ、君を生かしておくのはもったいないです
綺麗な、わたくしの作品に…」
1人の人間に近寄る暗い暗い影
「ここにきて良かったです…
江戸、、ここには人間がいっぱいいます、、」
不気味に呟く声は明け方の町に消える
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沖田「これで、5軒目ですぜィ」
次の朝
現場に駆けつけた真選組は、
思わず逸らす
そこには無残に殺された少女
その横には 作品の題名のようなものが書いてある
土方「こりゃあ、ひでぇな
原型を留めてねえ、、」
沖田「最近、江戸では同じ事件が起きてる
殺された遺体の横に変なタイトル…
土方さん、こりゃ本格的にやばいですぜィ」
土方「わかってんだよ、んなことは
ただ、手掛かりがねえ
目撃者もいねえ、、」
ここ最近、江戸を賑わせているのは
無残な殺人事件だった
連日のニュースではその話題で持ちきり
町でもパトカーが鳴る日が続いた
銀時「なんだあ?
最近物騒だな、
こんなにうるさくちゃ
ジャンプも集中して読めねえじゃねえか」
ぐちぐち文句をいう銀時のよこで
新八も神楽もAもニュースを見ていた
新八「やなニュースですよね
なんでも狙われてるのは人間だけみたいですよ」
神楽「お前ら弱いから狙われるネ」
新八「そんな理由で狙われてたら
キリないですよ、ねえ、Aさん、」
騒ぐ神楽と新八の横で
Aは真剣にそのニュースを見ていた
新八「Aさん、、?」
A「へっ、、!?あぁ、、うん、」
新八「あぁ、うん、って、、
絶対今聞いてなかったですよね
そんなに集中してみて、、もしかして」
神楽「怖いアルか?」
にやにやして神楽が聞く
A「いや?物騒だなーって」
そうわざとらしく逸らすAに
神楽も新八もニヤリと笑う
神楽「大丈夫アルよ、
守ってあげるネ」
A「ちがうってば、、、、」
馬鹿にされたようなその態度で
言い合いが始まる
万事屋は、いつもと変わらなかった
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作者名:おぐら | 作成日時:2019年10月28日 4時