落とし物 ページ3
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(ぱち
目が覚めると、自分の家じゃないことがわかる
見慣れない天井、暖かい布団、
自分が昨日倒れたことを思い出す
起き上がり、布団から出たAは襖を開ける
銀時「お、起きたか」
いちご牛乳を横に2本揃えて
ジャンプを手に持つ男
それは、くるくるパーマの無気力な奴だった
A「あ、はい。
すみません、お世話になってしまったみたいで」
Aは律儀に頭を下げる
神楽「気にしないでいいアルよ」
不思議な語尾だな、なんて
振り返るとチャイナ服の女の子
銀時「ったく、、、
迷惑なやつだぜ、人ん家の前で倒れやがって」
ガシガシと頭を掻く
A「本当にごめんなさい
すぐ、出ていきます」
持ってきたものを探す
新八「いやいや、
そんな体でどこに行くって言うんですか!
銀さん、そんな酷いこと言わないでくださいよ!」
メガネをかけた男の子が銀さん、
そう呼ばれた男をたしなめる
そんな体…
そう言われてふと自分が具合が悪いことに気づく
おでこを触ってみると熱い
神楽「治るまでここにいるヨロシ」
銀時「治ったら、さっさと出てけよ」
対称的な2人の言葉に戸惑いつつも
心配してくれてるのは嬉しかった
A「ありがとうございます、、」
素直に甘えよう
そう思って再び礼をする
A「松浦Aと申します
治ったらすぐに出ていくので、すみません
甘えさせてください」
丁寧に正座までしてお辞儀をしたAに
3人は慌てる
銀時「なっなにも、そこまでしなくていいよ!!
ゆ、ゆっくり、休んでけよ、な??」
神楽「そ、そうアルよ
A、たくさん寝るヨロシ!」
新八「銀さんが、あんな態度取るからですよ!!」
銀時「え、俺のせい?俺のせいなの?」
ますます慌てるその男を見て
愉快なところだな
なんて思う
そのまま、Aはもう一度寝床に着かせてもらった
坂田銀時が拾ったのは昨日の夜
銀時「んあ?、なんだ、こいつ、、、」
外は土砂降りだと言うのに
外で寝てるのか
そんな呑気なことを考えるのは酔ってるから
数秒後、必死に頭を動かして
倒れてるのだと気がついた銀時は
自分の家まで運んできたのだった
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作者名:おぐら | 作成日時:2019年10月20日 7時