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(ピンポーン





それはお昼のことだった






A「誰だろう、、」





誰がきたのか雰囲気でわかったのか





3人が固まる






A「はあ…私…出ますね、」






動かない3人にやれやれと





Aは立ち上がる






銀時「あっ、ちょっ、まて!!」





手を伸ばした銀時は間に合わず





ガラガラっと玄関が開く音がする






それと、窓を開け外に飛び出したタイミングは




同時だった





銀時「A、、、すまねえな、」



そう呟きを残して



3人はどこへ向かうでもなく走った




お登勢「おい!銀時!



さっさと家賃…、、、アンタ誰だい?」




それは、しゅっとした口の悪いおばさんだった




A「あ、はじめまして



私、松浦Aと申します。」




Aは思わず正座をしてお辞儀する




その丁寧な挨拶にお登勢は圧倒される




お登勢「こりゃ、丁寧な挨拶だこと



そんな挨拶できるやつはここにはいないよ



アンタ一体どっからきたんだい」




タバコをふかしてAを見つめる





A「山城から来ました」





そのあまりにも遠い地名にお登勢は目を見開く




お登勢「そんな遠いところから…



なんで、、、ってそりゃ野暮な質問だね



まぁ、いいさ、銀時が許したんなら




今はここがアンタのうちだ




この家の家主を呼んでくれ




今月までの家賃、今日こそは、払ってもらうよ」






A「あぁ、今呼んできます」





今月までの…?



その言葉に引っかかりながらAは




居間の扉を開ける






ひゅん





家を部屋を風が通った





そこは間抜けの殻だった





A「え、、あれ、、」





お登勢「ちっ、逃げられたかい」





逃げ、、?




その瞬間に思い出すのは




虫けら以下なんて言葉




A「え、私を置いて?」





お登勢「あぁ、アンタを囮につかって



あいつら逃げたのさ」





他人の言葉ほど頭に響くものはない




そのすべての意味を理解した時





A「あんっの、もじゃもじゃ、、」





拳を強く握って呟く声が聞こえた





お登勢「どうしようもないヤツだねえ、、ったく




しょうがない、あいつに伝えといてくれ



払えないんなら、



臓器でも目ん玉でも金に変えてこいって」





そんな野蛮な言葉を





Aは生まれてから一度も聞いたことがなかった





故にそれを本気だと捉えた









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作者名:おぐら | 作成日時:2019年10月20日 7時

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