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銀時「な、な、な、なんじゃこれは!!!」





神楽「Aがやったアルか!!?!」





開いた口の塞がらないまま、テーブルの前で固まる






A「勝手に台所使ってごめんなさい




布団とか貸してくれたお礼にって思って、、、」






テーブルには、あるもので作った、というには




贅沢すぎる料理が並ぶ





新八「銀さん!銀さん!!お風呂が!!!





帰ってきたらお風呂が沸いてます!!!」






洗面所から走ってきた新八は、目を見開いて指差す







銀時「そ、それもお前が!!?!!」




A「はい、、」





怒られるのか、怒られるのかと




ビクビクしながらAは答える






銀時「まじでか!!!




すげえな、すげえなこれ!!




お前、天才だな!!」






予想に反して褒められる






A「あ、、りがとうございます」







褒められることに慣れてなかったAは






感情のこもってないお礼を返す






銀時「おい!飯にしようぜ!!」



神楽「帰ってきてすぐ食べれるなんて幸せネ」



新八「用意しなくていいなんて…



宿に泊まった気分です…」





テンションの高い3人は飛びつくようにご飯を食べる






がっつく3人をみて





仕事はそんなに大変だったのかと





想像して身震いする






A「じゃあ、私は、、これで」





お礼も無事に喜んでもらえて





体も良くなった






借りてた服をたたんで渡す







銀時「え、お前、食ってかねえの?」





A「え、?」





それは、予想していなかった質問だった




食べる、?





A「た、食べていいんですか?」





銀時「食べちゃいけねえの?」




神楽「Aが作ったものネ!




一緒に食べるアルよ!」





新八「いま、お箸とお茶碗持ってきます!」





当たり前のように一緒に食べようとすることに




いや、それが普通なんだと言い聞かせる




A「食べて、いいんですか?」





質問を反復するように繰り返す





銀時「だから、食べろって



腹減ってねえの?」





お腹は空いている




だが、



問題はそこじゃなくてもっと根本的なところだった






銀時「帰るのなんざ、食ってからでもいいだろ」





そう言うと銀時はAに皿を渡す





A「ありがとうございます」






久しぶりに囲む食卓は





温かくて、優しくて、懐かしくて





Aの何かを溶かした









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作者名:おぐら | 作成日時:2019年10月20日 7時

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